白石[語句情報] » 白石

「白石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白石の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
の中を、霰《あられ》の群れが途切れては押し寄せ、途切れては押し寄せて、手稲山から白石の方へと秋さびた大原野を駈け通った。小躍《こおど》りするような音を夜更けた札....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
台は主に奥州筋ですから、出る役者はみんな奥州弁でなければならないんですが、とんだ白石噺の揚屋のお茶番で、だだあを下手にやり損じると却ってお笑いぐさですから、やっ....
振動魔」より 著者:海野十三
う痴れものと、切るに切られぬ醜関係を生じてしまったのだった。 その牝豚夫人は、白石雪子と云って、柿丘よりも二つ歳上の三十七歳だった。だが、その外貌に、それと肯....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
かった。賞与の末に於てさえ人の軽重を見るを誤らなかった。 『読史余論』の著者新井白石が、そのなかで信長成功の理由を色々挙げたうちに、 応仁の乱後の人戦闘を好みて....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
ご機嫌をお伺いにご登城なされ、伝手にご金蔵をお調べになっては?」 「吉田三五郎、白石治右衛門、二人の股肱を引き連れて、名古屋へこっそり這入り込み、二流所の旅籠へ....
第四次元の男」より 著者:海野十三
は見えなかったのであろう。 わたくしは、そのことを、仲のいいわたくしの友達で、白石君というのに話をした。但し、わたくし自身の身の上話をしないで、第三者の話のよ....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
る家来らが容易に帰らず、百日の期日が尽きんとして越前守が切腹を覚悟するところへ、白石治右衛門、吉田三五郎の二人が馳せ着ける一節は、大いに肺肝を砕いたと伝えられる....
犬神娘」より 著者:国枝史郎
幾日か経ちました時に、俊斎様はご上人様を連れられ、竹崎の地へおいでになり、同志の白石正一郎様のお家に、しばらくご滞在なさいましたが、さらに博多に移りまして、藤井....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
榴石から花が咲いて、その花の芯は茴香色で、そうして花弁は瑪瑙色で、でもその茎は蛋白石の、寂しい色をして居ります。そういう花も見られましょう。……そこは異国でござ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
見て、蔵書の貧弱なのに驚いた。殊に新しい文学書や、小説などはまるでないのだ。新井白石の「折りたく柴の記」が私の注意を惹いただけだった。 「これが尾道の唯一の図書....
ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
が茂る間にライラックの薄紫の花が漾い、金鎖草の花房が丈高い樹枝に溢れて隣接地帯の白石池から吹き上げる微風にまばゆいばかり金色が揺らめいて居た。今は秋なので紅白、....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
沖をめがけます。日は音なく昇り、音なく沈み、星と露とは常に白く冷やかにちょうど蛋白石のように輝きます。湖水の岸には橄欖の林あり、瑠璃鳥はその枝に囀る。林の奥に森....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
葉亭の日記の数節を引いて、その当時の煩悶焦慮を二葉亭自身をして語らしめよう。 「白石先生の『折焚柴の記』を読みて坐ろに感ずる所あり、先生が若かりし日、人のさかし....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
れて居る川らしく見えます。そこに着いて見るとあに図らんや水はすっかり涸れて奇麗な白石ばかり残って居る。ちょうどそれが水のように見えて居ったです。 で私はその時....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
きずり降し、散々な目におあわせしたんですの。遂々お怪我までなすって、書記生さんの白石さんが馳けつけて来なかったら、どんな事になったか分りませんでしたそうでござい....