白砂青松[語句情報] » 白砂青松

「白砂青松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白砂青松の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
もの思う葦」より 著者:太宰治
えしのつかないことを言い、とりかえしのつかないことを行うべきでもあろうと、いま、白砂青松の地にいて、籐椅子にねそべっているわが身を抓っている始末である。住み難き....
丹下左膳」より 著者:林不忘
瞳をめぐらせば、三箱の崎。舟尾《ふなお》の浜さては平潟に打ち寄せる浪がしらまで、白砂青松《はくさせいしょう》ことごとく指呼《しこ》のうち――。 野火のけむりで....
東上記」より 著者:寺田寅彦
て座を占むれば窓外のもの動き出して新聞売の声後になる。右には未だ青き稲田を距てて白砂青松の中に白堊の高楼|蜑の塩屋に交じり、その上に一抹の海青く汽船の往復する見....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
の海、住吉の入江が見渡された。頃は極月二十日の午後、暖国のこととて日射し暖かに、白砂青松相映じ、心ゆくばかりの景色である。 太刀取りの武士が白刃を提げ、静かに....
蒼白い月」より 著者:徳田秋声
方を少し散歩してみた。 そこは大阪と神戸とのあいだにある美しい海岸の別荘地で、白砂青松といった明るい新開の別荘地であった。私はしばらく大阪の町の煤煙を浴びつつ....