白竜[語句情報] »
白竜
「白竜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白竜の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、旃遮羅と名づく、この海中に住み、自ら相闘諍す〉。古英国メルリン物語に地下の赤竜
白竜相闘って城を崩し、ガイ・オヴ・ワーウィック譚にガイ竜獅と戦うを見、獅に加勢し....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
都玉村の素封家、輿水善重氏の宅で小休みする。善重氏は、文墨のたしなみがあり、菅原
白竜山人のかけ幅や、板垣退助伯が清人霞錦如の絵に題字せられた幅物などを愛蔵せられ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
で狐を射た者あり、その罪の有無を諸卿が議した中に、大納言|経信《つねのぶ》卿は、
白竜の魚、勢い預諸《よしょ》の密網に懸るとばかり言えりといったので、その人無罪に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まみょうじん》の御前で琵琶をお弾きになりましたところが、明神が御感応ましまして、
白竜が現われたとのことでござりまする。わたくしなんぞは、ごらんの通りさすらいの小....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
に市女笠を携え、片手に蓮華燈籠を提ぐ。第一点の燈の影はこれなり。黒潮騎士、美女の
白竜馬をひしひしと囲んで両側二列を造る。およそ十人。皆|崑崙奴の形相。手に手に、....
「空襲警報」より 著者:海野十三
怪音がひびいてきた。――すわッ! 敵機近づく! その刹那だった。 サーッと、
白竜のように、天に沖した光の大柱! それが、やや北寄りの空に三、四条、サーッと交....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
向上すると、あらゆる色が薄らいで了って、何ともいえぬ神々しい純白色になって来る。
白竜になるのには大へんな修行、大へんな年代を重ねねばならぬ……。』 問『夫婦にな....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ます。西を見れば西に去る所を知らず、東を見れば東に去る所を知らず、見渡す限り十萬
白竜天に朝する勢を為して走っている一大山脈である、これをインド人は世界の背梁骨だ....
「仙術修業」より 著者:田中貢太郎
てそれに飛び乗り、茫茫たる曠原の上を疾走して馬の野性を乗り減らした。 四川省の
白竜山と云う山の中だと云ったが、その位置は口にしなかった。その山へ登って仙術を修....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
更に進むと、一面に塩に蔽《おお》われた侵蝕高原地帯に入る。それも支那書では「
白竜堆《はくりょうたい》」という名で残っているものだそうである。こういう土地に育....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
向に尻尾をあげあげ辷った。 それに船側に添って乱れて駛りのぼる青い腹の、まるで
白竜のような新鮮な波の渦巻と潮※とをつくづくと俯瞰しては、何とか歌にまとめようと....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
壊裂した金字塔を押し立てている劒岳の右の肩から稍や斜に山腹へかけて、宛も夭※たる
白竜が銀鱗を輝かしながら昇天するのではないかと怪しまるる長大なる雪渓が懸っている....