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「白粥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白粥の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ぶものもある。おまんやお民までが手ぬぐいをかぶり襷がけで、ごく難渋なもののために白粥をたいた。 半蔵は佐吉を呼んで言った。 「お前は一つ村方へ回ってもらおう。....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の湖を見て来た。 郷里の方もどうあろう。その懸念が先に立って、過ぐる慶応三年は白粥までたいて村民に振る舞ったほどの凶年であったことなぞが、旅の行く先に思い出さ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
類《たぐひ》を件《くだん》の車に積み、もて帰りて便宜の明地《あきち》に大釜を据ゑ白粥を焚きなどするを、貧民妻子を引連れ来りて之を争ひ食へる状《さま》は、宛然《さ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
炊くと一層よく出来る位ですから御飯を炊く時その心持を忘れてはなりません。 第二白粥《しらかゆ》 我邦《わがくに》では正月の七日と十五日かあるいは病人に食べさせ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
べさせます。普通の重湯よりは味も良いようですから病人には好かれましょう。 第三白粥《しらかゆ》 我邦《わがくに》では重湯の次に多く白粥を用います。これも上等に....
私本太平記」より 著者:吉川英治
拝借しておる。――物代は何なりと与えるが、従者どもに朝糧を。また、おあるじには、白粥なとさし上げて給わるまいか」 と、頼み入れた。 四林は、鳥の音ばかりだが....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。……夜来、酒のほかなにも食べていなかったからな。湯漬けでもよい。いやあたたかな白粥ならなおいいぞよ。はやく膳のしたくをさせてくれい」 そのとき、廊下の侍女が....