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「白萩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白萩の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
せり。この日宮殿下御二方御登山あらせられたりと拝す。それより下れば三人の人あり、白萩より来れりと言う、平蔵を下る人なり、私は長次郎の雪渓を下る。宮殿下の御足跡を....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
へ寄って居れ」 と是から灯を増し折から月が皎々と差上りまして、前の泉水へ映じ、白萩は露を含んで月の光りできら/\いたして居る中へ灯を置きまして、此方には芸者が....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
。 いたゞきにぼやけし実やな枯芙蓉 みさ子 大輪のあと莟なし冬のばら 同白萩のこま/\こぼれつくしけり せん女 枯芙蓉のいただきがぼやけている実。....
地上」より 著者:島田清次郎
来い」と彼を銃器室へ通ずる薄暗い廊下へ連れて行った。彼は窓から見える庭の植物園の白萩の花などを見ながら黙していた。分らないことを言ったら体操教師を擲りつけて、い....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
後衛だけに鋭い圭角が大鋸の歯を刻んでいる。大窓の北は白兀、赤兀の奇醜な円頂から、白萩、赤谷と緩く波を打った山稜が小黒部谷の西を限って、直ぐ前の猫又山の蔭に隠れる....