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白血
「白血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白血の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
どにとおらなくなることから始まって変になり、医師にかかった。医師がしらべてみると
白血球が十分の一位に減り、赤血球は三分の二に減じていた。そのうちに毛髪がぬけ始め....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
て、大きな音さえ立てぬように努力した。 親爺の皮膚は、薄黒く、また黄色ッぽく、
白血球は、薬のために抵抗力を失って、まるで棺桶に半脚突ッこんだ病人のように気息|....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ているのだ。
吾々の全身三十兆の細胞は、かようにして、流れまわっている赤血球、
白血球から、固い骨や、毛髪の尖端に到るまでも、吾々が感じている意識の内容をソック....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ではない。いわく「愛国労兵隊」、「大同連盟」、「勤王連盟」、「大日本倶楽部」、「
白血球連盟」、「愛国社同盟」、「皇道大本」、「碧色同盟」、「青年日本同盟」、「愛....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
西野博士も手術前見たとき今度はありますねと云ってらしった通りです。血液検査をして
白血球をしらべたら普通四千から六千なのが二万以上であった由。一万を越せばもう全身....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かすり傷でそれが全身に及ぶ由、強烈なレントゲン照射にあったと同様で細胞を破壊し、
白血球の激減がおこり、輸血するとそこから腐蝕し、毛髪脱落するそうです。 今郵便....
「白血球」より 著者:豊島与志雄
た。博士の検査に依って、白っぽい斑点は蚊の糞の跡であり、更に、その糞中には人間の
白血球が多く存在し、板には人間の脂肪がしみ込んでることが、明かになった。それから....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
に方をした。嘔気、頭痛、下痢、発熱……次で、脱毛、下痢、高熱……次で、粘膜出血、
白血球減少……。火傷の痕はみなケロイド状で、皮膚が盛り上ってゴムを塗りつけたよう....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
をやると眠くなる、と、頭のテッペンや頸筋へも温灸をやった。 「これをやると赤血球
白血球一万ふえる。何よりホルモンが貴重な薬を通じて移るから、これをやると、女が十....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
ように色々大空にそびえ、あちらの岡、こちらの山肌とまるでグリーンに白、赤い屋根、
白血球と赤血球が群り集ったような異国風景、星条旗がへんぽんとひるがえっている。地....
「冒した者」より 著者:三好十郎
そいでモモコさんの眼、見えなくなったの? モモ ううん、そいから病気になったの。
白血球と言うのがドンドンふえるんだって。そいから、おなかが、こんなにふくらんで、....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
れた。原子爆弾傷と過労と栄養不良とは、私たちの体力を極度に消耗せしめた。施先生は
白血球が二分の一になってしまった。森内君は溢血斑を生じた。婦長さんは毛が抜けた。....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
がある限り、その中に在ってその発展の方向を示し、これを浄化推進して行く羅針盤兼、
白血球であります。
白血球というものは、悪い黴菌が潜入するとき血液内に待受けて....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
った。 それから五年たった。私は研究室で長年取り組んでいた放射線の障害を受けて
白血病にかかってしまった。余命あと幾年もないと診断された日、私は信頼している妻に....