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「白袴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白袴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
《あ》いた風で、酔うと気が大きくなり、自然足は遊びの方に向いた。紺屋《こうや》の白袴《しろばかま》どころでなく、これでは柳吉の遊びに油を注ぐために商売をしている....
わが町」より 著者:織田作之助
明らかに商売に飽いた風で、酔うと気が大きくなり、自然足は遊びの方に向いた。紺屋の白袴どころでなく、これでは柳吉の遊びに油を注ぐために商売をしているようなものだと....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
見たいのだが、また此方は御出家じゃアが、もう旅へ出ると経を読まぬてえ、是が紺屋の白袴という譬えじゃアのう」 又「そうでございますかえ、私はまた御苦労の果じゃア無....
随筆難」より 著者:寺田寅彦
ずであるが、随筆中の用語となると必ずしも間違いとは云われないかもしれない。紺屋の白袴、医者の不養生ということもあるが、物理の学徒等が日常お互いに自由に話し合う場....
ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
屋さんの御苦労を願うというのは自分ながら妙なことであると思われなくはない。紺屋の白袴とでもいうのか、元来心掛けの悪いためか、それとも不精なのか、おそらくそれのす....
近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
と》をつけた頭を持上げながら、腹|這《ば》いに進んでいた。その後方から、竹胴に、白袴《しろばかま》をつけ、鉢巻をしたのが、同じように、少しずつ、前進していた。 ....
甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
、口一倍大きく、少い髪を総髪に結んでいる勇は、部屋の半分以上も射込んでいる陽に、白袴、黒紋付羽織の姿を焙らせながら、一息に云って来たが、俄に口を噤んで、当惑した....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
った。 秋山要介の左側には、金子市之丞が坐っていた。総髪の大髻、紋付きの衣裳に白袴、色白の好男子であった。その二人を取り巻いて、ガヤガヤワイワイ騒いでいるのは....