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白質
「白質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白質の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
肉のような味のするバクテリヤや、鶏肉の味のバクテリヤ等を発見して、極めて簡単に蛋
白質の食物が得られるようになる。これは決して夢物語ではなく、既に第一次欧州大戦で....
「臨終まで」より 著者:梶井久
いから、水薬の中へ利尿剤を調合して置こうと言って、尿の検査を二回もしましたが、蛋
白質は極く少いのです。利尿剤の水薬を呑み出してから、顔と手の浮腫は漸く退いてゆき....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
柾という顔立だ、綺麗ばかりで面白味が無え、旦那の方は立派で気が利いてるから、桑の
白質まじりというのだ」 長「巧く見立てたなア」 兼「兄いも己が見立てた」 ....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
梢のほうへ出払ってしまって、急に頭の中が萎縮してしまうような気がする。実際脳の灰
白質を養う血管の中の圧力がどれだけ減るのかあるいは増すのかわからないが、ともかく....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
すえるのでも似かよった影響がありそうである。のみならず、焼かれた皮膚の局部では蛋
白質《たんぱくしつ》が分解して血液の水素イオン濃度が変わったり、周囲に対する電位....
「海底都市」より 著者:海野十三
料理をたべることを好むだろう。魚がたべたくて仕様がないときには魚肉が持っている蛋
白質《たんぱくしつ》やビタミンのAやDが身体に必要な状態にあるわけだし、昆布《こ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
活物質の真の成分であるか、とそう問うてかかることは自然である。炭素説・窒素説・蛋
白質説・生活蛋白分子説・不安定蛋白体説・側鎖原子族説・窒素中堅説・生活源説・其の....
「変った話」より 著者:寺田寅彦
らない。しかし『道徳教』でも『論語』でもコーランでも結局はわれわれの智恵を養う蛋
白質や脂肪や澱粉である。たまたま腐った蛋白を喰って中毒した人があったからと云って....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
中には優に六千年を経たものもあるが、これらの肉塊を分析してみると驚くべき事には蛋
白質脂酸のごとき有機成分が歴然と分解せずに存している。しかし血球などは全く痕跡も....
「「心理試験」序」より 著者:小酒井不木
たなくても、探偵小説の持つ、怪奇と恐怖と諧謔の味を享楽する丈で十分ではないか。蛋
白質と澱粉と脂肪と食塩と水とビタミンさえあれば、味などはどうでもかまわぬと言われ....
「岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
十数匹の蝗を竹串にさして、塩をなすり、焚火に培って食べたところ、長い間動物性の蛋
白質に飢えていた際であったから、素敵においしかった。 私は、昨年の三月故郷の村....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
と考えました。 御承知の通り、人体の最も肝要な組織を構成して居る化学的物質は蛋
白質です。この蛋
白質は窒素を中心とした化合物ですから、窒素化合物は人体に取っては....
「蛆の効用」より 著者:寺田寅彦
れを絶滅すると同時に、蛆もこの世界から姿を消す、するとそこらの物陰にいろいろの蛋
白質が腐敗して、いろいろのばいきんを繁殖させ、そのばいきんはめぐりめぐって、やは....
「茶碗の曲線」より 著者:中谷宇吉郎
手の問題なのである。その一番良い例は生命現象であろう。人体を構成している細胞の蛋
白質《たんぱくしつ》の秘密が、窮極のところまで分っても、生命そのものは、現在の科....
「簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
現身《うつしみ》の形に見ることが出来るであろう。 生物は細胞からなり、細胞は蛋
白質《たんぱくしつ》から成る。蛋
白質以外の外のものももちろんあるが、いずれにして....