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白酒
「白酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
ん》の停車場で、白ペンキ塗の広告板に、一の宮郷銘酒「白嶺」と読んで、これは「雪の
白酒」ではあるまいか、さぞ芳烈な味がすることであろうと思った、また他で製糸所の看....
「雛がたり」より 著者:泉鏡花
。一つは曲水の群青に桃の盃、絵雪洞、桃のような灯を点す。……ちょっと風情に舞扇。
白酒入れたは、ぎやまんに、柳さくらの透模様。さて、お肴には何よけん、あわび、さだ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
であろうか。そんな恐れと悲しみとが彼女の胸一ぱいに拡がって、あわれなる母は今年の
白酒に酔えなかった。 小幡の家では五日の日に雛をかたづけた。今更ではないが雛の....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
興の福引などをやる。歌がるたの会をやる。初|午には強飯を食わせる。三月の節句には
白酒をのませる。五月には柏餅を食わせる。手習の師匠であれば、たなばた祭もする。煤....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
そうするのが毎年の吉例になっていたので、けさほど古島家から親子を招き、娘ともども
白酒祝いをやったのち、何心なく男雛を手にとってよくよく調べてみると、いつのまにに....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
、あれで力は知れますと云ってあるが、其の山川廣と云うのはえらい方だ」 權「へえ、
白酒屋かえ」 作「山川廣(口の中にて)山川
白酒と聞違えているな」 權「へえー其の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
屋では亭主の孫にあたるちいさな女の子のために初節句を祝うと言って、その雪の中で、
白酒だ豆煎りだと女中までが大騒ぎだ。割子弁当に重詰め、客|振舞の酒肴は旅に来てい....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
節句、菖蒲の節句である。 桃の節句は女の子の祝うものだけに、煎米、煎豆、菱餅。
白酒の酔いにほんのりと色ざした、眼元、口元、豊よかな頬にまで花の妍やかさを見せた....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
務を充分に果してという意。「御酒」は、祝杯をあげることで、キは酒の古語で、「黒酒
白酒の大御酒」(中臣寿詞)などの例がある。この一首は、真面目に緊張して歌っている....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
は矢張八月|朔日、其の年の三月のお節句に、お客様の帰った跡で、御新造様のお酌でお
白酒を頂戴した事などを、かめとお噂をして居りました、家出をしたのも、かめが懐姙を....
「濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
、 男山舟で見逢のさくや姫 という川柳があるが、これは長唄の春昔由縁英のうちの
白酒売りの文句に『お腰の物は船宿の戸棚の内に霧酒、笹の一夜を呉竹の、くねには癖の....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
う時に、「おあや様のような方はないものかしら」といって、父に笑われました。 お
白酒をいただき、下の段にあったお道具を下さったのを持って帰りました。机の上に並べ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
なかったんですが、お夏さんのお気に入で傍の処へ。もう二人、小間使が坐って、これが
白酒の瓶を持ってお酌をしてる、二ツ三ツ飲んなすったか、目の縁をほんのりさせて、嬉....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
とわり、天女が賜う乳のごとく、恩愛の糸をひいて、此方の猪口に装られたのは、あわれ
白酒であったのである。 さて、お肴には何がある、錦手の鉢と、塗物の食籠に、綺麗....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
きの主なる役割は花川戸の助六(団十郎)、髭の意休(芝翫)、三浦屋の揚巻(福助)、
白酒売新兵衛(権十郎)、朝顔千平(猿之助)、かんぺら門兵衛(八百蔵)、三浦屋の白....