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白隠
「白隠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白隠の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
裳《いしょう》の間にかくれて先は見えない。片側には書物が少々詰めてある。一番上に
白隠和尚《はくいんおしょう》の遠良天釜《おらてがま》と、伊勢物語《いせものがたり....
「門」より 著者:夏目漱石
。始めて聞きに出た時、宜道は、 「ありがたい結構な本です」と宗助に教えてくれた。
白隠和尚《はくいんおしょう》の弟子の東嶺《とうれい》和尚とかいう人の編輯《へんし....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
涯を離れ、僧侶の服を纏い、一生仏教の伝道に身を委ねた人のあったことを聞いた。又、
白隠、恵端、その他すぐれた宗教家がそこに深い歴史的の因縁を遺していることも聞いた....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
去です。未来はいかに甘くとも、所詮、未来は未来です。 一日暮らしのこと かつて
白隠禅師の師匠、正受老人は、私どもにこんなことばをのこしております。それは「一日....
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
たんですから。」 こう言って、木綿の汚れた風呂敷から新聞紙に包んだ一升足らずの
白隠元豆を其処に出した。 「イヤ、これは有難う。好い豆が出来るな、矢張り、彼方で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かしにされたり、さんざんなものとなる。 ははあ、眠るということは大した魔力だ。
白隠和尚は船の中で眠って、九死一生の難船を知らなかったというが、自分は眠ってしま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が春』の序文を書いた四山人というのが、それでも、さすがに眼があって、これを一休、
白隠と並べて見ました。それでも足りないのです。また一茶の特色を、滑稽と、軽妙と、....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
どうすることもできない。強迫観念と申すものは、これは禅病とも申すそうであります。
白隠禅師もこれにかかった。禅病というものは治らないということになっているそうであ....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
もし強《し》いて弁解するなら、言語をもってせず実行をもって示すべきであると思う。
白隠和尚《はくいんおしょう》はその檀家《だんか》の娘が妊娠して和尚《おしょう》の....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
究に深入した。一時はその手段の一つとしての禅の研究を思い附き、『禅門法語集』や『
白隠全集』を頻りに精読し、禅宗の雑誌まで購読し、熱心鋭意して禅の工風に耽っていた....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
置き度い。寂しいが私はこれ以上は望むまい。 こういう序文が附加えられて、一冊の
白隠伝の草稿が無理にわたくしの手許に預けられてある。それは隣のS夫人が書いたもの....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
人生観は広げられて行くと説くのであります。この例としては、徳川時代の臨済禅の傑僧
白隠禅師がよく引合いに出されます。禅師は信州飯山で正受老人の指導によってさとられ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
子には、岡本喜広、石河昌勝、中院通村卿、狩野探幽などがあり、なおずっと下っては、
白隠を出し、
白隠下の禅風みな、愚堂の法系をひいている。 横道へそれたが、大体ま....