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白飯
「白飯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白飯の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
ても辛くて内地の方には食べられないでしょう」 私は昼の食堂で、カレー汁の外に、
白飯に交ぜる添菜が十二三種もオードゥブル式に区分け皿に盛られているのを、盛装した....
「夜の靴」より 著者:横光利一
小豆餅、中鍋には、白い澄し餅がいっぱい。そして、楕円形の見事な大櫃には盛り上った
白飯が置かれ、それを包んで並んだ膳には、主人の参右衛門がこの日磯釣りして来たあぶ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ので、どうしても真直家へ引かえす気がせず、戸塚へまわって、防空演習の暗い灯の下で
白飯をたべてかえった。昨日は朝七時半から出かけていて、一昨日の気持のつづきで、す....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
近所へみんな挨拶をして、おばあさんを新しく紹介しておそばを配って、そしてあっちで
白飯たべて、九時ごろ野菜の袋を下げて、ホーレン草の種だの肥料の袋だの、ヘミングウ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
上のお慈悲を以て下さる事ではあるが、本年は囚人どもが平生の不届少からぬに依って、
白飯のお手当がないのじゃ、虫けら同然の其の方どもとは云いながら、人間の皮を被って....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
塗の剥げた飯櫃に、炊きたての飯を移して膳のわきにすえてやると、知嘉姫は、 「
白飯《こわかれい》を、こんなにもたくさんいただけるのでしょうか」と顔をうつむけて....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
〇・三二 七二・四六 〇・四五 〇・四四 越ヶ谷《こしがや》産上
白飯 六二・八五 三・〇〇 〇・〇四 三三・三七 〇....
「蛾」より 著者:室生犀星
として――。」 堀は、座敷へあがると、仏壇の間の灯や精進料理の仏膳が、さびしい
白飯の乾きを光らせて供えられているのを見た。そこには、かれの法名と、四十五歳五月....