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白馬
「白馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
星が流れますやら、御庭の紅梅が時ならず一度に花を開きますやら、御厩《おうまや》の
白馬《しろうま》が一夜《いちや》の内に黒くなりますやら、御池の水が見る間に干上《....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
よび後の江畔自然詩人らに及ぼした影響を注意して見るのも興味あることであろう。また
白馬は白く、あるいは堅きがゆえにその実在いかんを疑った実在論者(二一)や、禅門の....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
がに旧郊外だけに、その生長はめざましく、あるものは七、八尺の高きに達して、それが
白馬の尾髪をふり乱したような尾花をなびかせている姿は、わが家の庭に武蔵野の秋を見....
「春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
白馬、常念、蝶の真白い山々を背負った穂高村にも春が一ぱいにやってきた。あんずの花....
「洪水大陸を呑む」より 著者:海野十三
」 おじさんの説明に、三四郎はかたずをのんで画面に見入っていた。美しくかざって
白馬が通る。 「ほら、道で立ち話をしている。二人の男の話が唇のうごきで分る。よく....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
の面を示す。) 千仭の崕を累ねた、漆のような波の間を、幽に蒼い灯に照らされて、
白馬の背に手綱したは、この度迎え取るおもいものなんです。陸に獅子、虎の狙うと同一....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
も爰に居るのかしら……。』 そう思い乍ら、不図向うの野原を眺めますと、一|頭の
白馬が群れを離れて、飛ぶが如くに私達の方へ馳け寄ってまいりました。それはいうまで....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ち、まっ黒な馬にのって、両わきにしたがいました。王女ご自身は、雪とみまがうような
白馬に、ダイヤモンドとルビイのかざりをつけてのっていました。お召の乗馬服は、純金....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
る、油のような夕日の光の中に、老人のかぶった紗の帽子や、土耳古の女の金の耳環や、
白馬に飾った色糸の手綱が、絶えず流れて行く容子は、まるで画のような美しさです。 ....
「荘子」より 著者:岡本かの子
たその変化に安じて委せる。これが本当の「道」であるべきだ。他の用いを望んで齷齪、
白馬青雲を期することは本当の「道」を尋ねるものの道途を却って妨げる=だが、この考....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
、前夜小田島がカジノの切符台に納って居るのを見た勘定係の四十男だった。馬は華奢な
白馬で、女鞍が置いてあり、鞍にリボンなど着いて居るのを見ると、ひょっとしたらイベ....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
みえて、往来の人達もその噂をして通った。遠泉君は海岸の石に腰をかけて、沖の方から
白馬の鬣毛のようにもつれて跳って来る浪の光りをながめているうちに、ふと自分の足も....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
と東京のM呉服店のMさんと私とは、どこをどうしたものか、小林区署のお役人と四人で
白馬を登っていた。如何にも妙な話だが、そこまでの時の経過を忘れてしまったのである....
「西航日録」より 著者:井上円了
一生を賭して、ヒマラヤ山中、無人の絶境に入り、ついに入蔵の目的を達するを得。再び
白馬にむちうちて雪嶺を越え、ここに身心を全うしてカルカッタに安着せられたるは、仏....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ポレオン当時の人々は中々この真相を衝き難く、ナポレオンを軍神視する事となり、彼が
白馬に乗って戦場に現われると敵味方不思議の力に打たれたのである。 ナポレオンの....