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「白馬岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白馬岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
の翅《はね》を延しているように消え残るので、そう言いますという。遥に北へ行くと、白馬岳が聳《そび》えている、雪の室は花の色の鮮やかな高山植物を秘めて、千島|桔梗....
高山の雪」より 著者:小島烏水
日 八甲田山(一千八百五十二米突)同上 槍ヶ岳(三千百八十米突) 十月十九日白馬岳(二千九百三十三米突) 同上 吾妻山(一千八百六十米突) 十月二十日 大....
雪の白峰」より 著者:小島烏水
れでよい、ただ白峰でよい。 雪によって名を得たものに、飛騨山脈の大蓮華山、また白馬岳があるし、蝶ヶ岳もある、しかし虚空に匂う白蓮華も、翅粉谷の水脈《みお》より....
単独行」より 著者:加藤文太郎
以来兵庫県内の国道と県道を四百里ほど歩いた。大正十四年の八月終りには蓮華温泉から白馬岳に登り鎗温泉に下り、吉田口から富士山に登り御殿場に下山を皮切りに、九月には....
槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
おもてには枝の折片が刺されていたり、泥土が流れていたりして、いかにもうす汚ない、白馬岳の雪の美しいことは、こんなものでは無いと、高頭君がしきりに説明してくれる。....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
えに越えた、高頭君はウラジロキンバイが多いと、指して驚いている、この高山植物は、白馬岳や八ヶ岳に産したものだが、今濫採されて、稀少になったものだそうで、今のとこ....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
いに近く、富士と八ヶ岳は、夢のように空に融けようとしている、北では鹿島鎗ヶ岳と、白馬岳を見たが、半分は雲に没して、そこから低く南走した山は、全く雲底に沈んでしま....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
白馬、常念、蝶の真白い山々を背負った穂高村にも春が一ぱいにやってきた。あんずの花が目覚めるように咲いた百姓屋の背景に、白馬岳の姿が薄雲の中に、高くそびえて、雪が日に輝いて谷の陰影が胸のすくほど気持ち....
霊気」より 著者:豊島与志雄
て、双六、鷲羽、野口五郎、烏帽子、蓮華、などの諸岳となり、大気澄む日には、遙かに白馬岳をも遠望される。そして高瀬川の峡谷を距てて、深い山襞に雪を含んでる、それら....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
森林帯の尽きるところから、大雪渓が始まるが、この雪渓の長々しい傾斜は、さすがに白馬岳あたりの比ではない。翌くる十一日の朝、一行はこの単調の雪渓を、のたり、のた....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
れた此山の頂上も自分等には新らしい意味を以て迎えられた。殊に今日は上天気である。白馬岳の附近と奥上州方面とを除けば、此処から見られる筈の山は皆一望の下に集った。....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
あの放縦な多数の登山者に踏み蹂られて、鱗粉の剥げ落ちた秋の蝶を見るようなみじめな白馬岳の頂上に似た光景が見られるであろうか。其点だけでも私は神官の功労に対し、敢....