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白骨温泉
「白骨温泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白骨温泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
同様の関係を有している。 我が日本アルプスでも、上高地は、私が明治三十五年に、
白骨温泉から梓川を渉《わた》って、霞沢岳を踰《こ》え、この峡谷に下りて、槍ヶ岳へ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ついていると見えて、さのみ臆する模様もなく、道に迷うている者の姿とも見えず、ほぼ
白骨温泉場の道をたどりたどって、ともかくも、梨ノ木平のあたりを無事に過ぎて、つい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぞにお出になるのはおよしなさい」
と言いました。
「だが、お雪ちゃん、おたがいに
白骨温泉の中へ白骨を埋めに来たわけでもありますまい、いつか、それぞれの国と仕事と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がむずかしい。どうしたものだろう――お雪ちゃんは思案の揚句、ふと胸に浮んだのが、
白骨温泉に滞在している人たち、わけて北原さんのことです。 三十....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、魂のあるものが生きて歩んで行くとは思われない。 この若いのの兄貴というのが、
白骨温泉の夏場、イヤなおばさんなるものにさんざん精分を抜かれて、ちょうど、こんな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の一人も、日本アルプスの名を知らないように、信濃《しなの》と飛騨《ひだ》の境なる
白骨温泉《しらほねおんせん》の名は、誰の耳にも熟してはおりませんでした。 とも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
読ませたのは、いつの頃、誰にはじまったものか知らん。 先年、大菩薩峠の著者が、
白骨温泉に遊んだ時、机竜之助のような業縁《ごうえん》もなく、お雪ちゃんのようにか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
衣《びゃくえ》の人の姿、それが、また極めてハッキリと浮び出て来ました。 それは
白骨温泉以来の鈴慕の主です。 十一 その時に竜之助は、短笛を....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
たごた聳えたっていて、今日越すのは、この連山の間の安房峠というので、これを越して
白骨温泉へ出ると、都合二回、――一度は表から裏へ、今度は裏から表へ、日本アルプス....
「雨の上高地」より 著者:寺田寅彦
して苦しそうであるが、苦しいともいわずに大人しく我慢しているのが可哀相であった。
白骨温泉へ行くのだそうで沢渡で下りた。子供も助かったであろうが自分もほっとした。....