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百人力
「百人力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百人力の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
火縄に当って火が消えたから、一角は驚いて逃げにかゝる処を、花車は火が消えればもう
百人力と、飛び込んで無茶苦茶に安田一角を打据《うちす》えました、これを見た悪漢《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が病気なら、勢ちゃんをお伽《とぎ》によこそう」 「お勢さんが来てくれれば、本当の
百人力ですけれど、わたし一人でも大丈夫ですよ」 「勢ちゃんをよこしましょう」 と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
緒に逃げべえ」 「与八さん、お前が一緒に逃げてくれる?」 これはお松にとっては
百人力です。こうして二人は、風儀の悪い旗本神尾の邸を脱け出す相談がきまってしまい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
言おうか、言語道断のふるまいである。今日、その流れを汲む道庵がここへ来たからには
百人力。 ことに、芝居道の大策士たる女将軍が後ろに控えていて、そのまた後ろには....
「天下一の馬」より 著者:豊島与志雄
がら、あはははと大声に笑い出しました。 それからというものは、甚兵衛の黒馬は、
百人力……百馬力になって、たいそうな働きをしました。世間《せけん》の人達はあきれ....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
現に、先だっての講中の寄合いの時にも話が出たけんど、あんたの言うように十人二十人
百人力を合わせると言うたとて、それがさ――。 乙 むずかしいて! 口で言うのはや....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
先だっての講中の寄合いのときにも話が出たけんど、あんたのいうように十人、二十人、
百人力を合わせると言うたとて、それがさ――。 乙 むずかしいて! 口でいうのはや....
「大力物語」より 著者:菊池寛
四 昔、美濃国、小川の市に力強き女があった。身体も人並はずれて大きく
百人力といわれていた。仇名を美濃狐といった。四代目の先祖が、狐と結婚したと云うこ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ころだったが、ふしぎにもその時、空中に父関羽の姿が見えるような気がして、にわかに
百人力を得て、一方の血路を斬りひらき、あとは無我夢中でこれまで逃げてきた――と、....
「山の人生」より 著者:柳田国男
の礼物は黄金の袋であり、または取れども尽きぬ宝であった。時としてその代りに五十人
百人力の力量を授けられたという例も多かったことが、佐々木君の『東奥異聞』などには....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
あった。そして十三名が血判した。 「ご隠居さまのお覚悟を慥と伺ったからには、もう
百人力というものである。織田方には二心なしだ。飽くまで荒木村重の曲を撃たずにおく....