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「百家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

百家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
知らないのだ云々。先生は実に仏蘭西学の大家たるのみでなく、亦漢学の大家として諸子百家窺わざるはなかった。西洋から帰って仏学塾を開き子弟を教授して居た後までも、更....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
石堂寺竹林房|如成と云う。佐々木入道|承禎と宜く、久しく客となっておりますうち、百家の流派を研精し、一派を編み出し竹林派と申す。嫡男新三郎水没し、次男弥蔵|出藍....
連環記」より 著者:幸田露伴
可し、夢中常に京華に在るが如し。 程途何ぞ啻一万里のみならん、戸口|都べて無し三百家。 夜は聴く猿の孤樹に啼いて遠きを、暁には看る潮の上って瘴煙の斜なるを。 吏....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なし、礼記ではなし、四書五経のうちには、大衆という文字はねえ……してみると、諸子百家、老荘、楊墨、孟子、その辺にも大衆という文字は覚えがねえが……でも、どこかで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
お大名方で、争って大弐様のお弟子になったちうことです。なんしろ大学者だから、諸子百家の学問から、医学に至るまで、学問という学問に通じておいでなすったが、ことに兵....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
極む、又、花山の辺昭に就いて胎蔵法を受く、博《ひろ》く経論に渉猟《せふれふ》し、百家に馳聘《ちへい》して、その述作する所、大教を補弼《ほひつ》す、所謂《いはゆる....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
阿Qの原籍だ。もし彼が趙姓であったなら、現在よく用いらるる郡望の旧例に拠り、郡名百家姓に書いてある注解通りにすればいい。「隴西天水の人也」といえば済む。しかし惜....
学生と教養」より 著者:倉田百三
のを知らなかった上古の人間も学としての形態の充分ととのっていない支那や日本の諸子百家の教えも、また文字なき田夫野人の世渡りの法にも倫理的関心と探究と実践とはある....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
れは自分よりも旨いからであった。 五歳にして六甲を誦し、八歳にして詩書に通じ、百家を観たという寧馨児であった。田舎役人の県知事などが、李白に敵うべき道理がなか....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
明和尊王事件というのは「柳子新論」「院政記略」「省私録」等の名著を著わし、諸子百家の学に通じ、わけても兵学に堪能であった甲州の処士の山県大弐と、その友の藤井右....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ランコリックな、なんともいえない貴族的な顔をしている。ニュウ・イングランドの〈二百家クラブ〉のひとにちがいない。この敏感そうなひとなら面白いインタヴュウがとれる....
濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
る。『富士見酒』というのは、糟丘亭が書いた百万塔のひともと草に出ている。百万塔は百家説林のように、各家の随筆を収録したもので文化三年に編粋され、ひともと草はその....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
すがに馬翁の学識の広さが判った。書物の種類は、詩に関するもののほか、儒仏、老山荘百家に亙っていた。見聞の狭い慧鶴青年にはまるで世界の知識の種本が蒐められているよ....
春心」より 著者:田中貢太郎
「朋友だとも、だから痴にするものじゃないよ、こう見えても、経書はもとより、史子百家の書に通じてるのだ、つまり王道に通じているのだ、この王道とはとりもなおさず神....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
初めて外国兵が北京に入城した事を知ったのは二十三日である。それに便乗して土匪が数百家を荒し尽したが北城は何の事もなかった。ここは日本兵が占領していたからで、北城....