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百度
「百度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競馬」より 著者:織田作之助
て哀《あわ》れなる二十六歳の女の子宮癌を救いたまえと、あらぬことを口走りながらお
百度を踏《ふ》んだ帰り、参詣道《さんけいどう》で灸《きゅう》のもぐさを買って来る....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ほうほう》の体でもどってきた。ここは、折竹が三年もいる土地である。西雲南の、東経
百度の線と北回帰線のまじわる辺り、そこだけ周囲とかけはなれた動物区をいとなんでい....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
云っても、人間以外の生き物とは思われなかった。深夜の街をうろつくこと茲に何十度何
百度か知らないほどの僕だったけれど、このような怪しい悲鳴を耳にしたのは、これが始....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
段の下に腰をかけて、藍のように晴れ渡った空を仰いでいる。玩具の刀をさげた小児がお
百度石に倚りかかっている。大きい桜の木の肌がつやつやと光っている。丘の下には桂川....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
てまた水底へ行方も知れず没する。 43 知は酒盃をほめたたえてやまず、 愛は
百度もその額に口づける。 だのに無情の陶器師は自らの手で焼いた 妙なる器を再び地....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
った。これに使っている弾丸は、銃口から射ち出されると同時に、その弾丸の中で摂氏五
百度の熱を発生するようになっていた。しかもこの弾丸は、この熱の発生と共に弾丸の外....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
「あなたの情熱が足りんのじゃないですか」 「そんなことはない。僕は自分の情熱が
百度以上に昇っているのを知ってます」 「とにかく後でまたご連絡しましょう」 袋....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
女房 お国でたとえは煩かしい。……おお、五十三次と承ります、東海道を十度ずつ、三
百度、往還りを繰返して、三千度いたしますほどでございましょう。 美女 ええ、そん....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
段々瘠せるもんだから、坊やは居るし、私もつい心細くなッて、そっと夜出掛けちゃあお
百度を踏んだのよ。するとね、その事が分ったかして、 (お貞、そんなに吾を治したい....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たが……。そうです、私の知っているだけでもカトリーヌ・フォンテーヌの話を少なくも
百度ぐらいは話しました。 カトリーヌ・フォンテーヌは、親父が子供の時によく見か....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
青い炎がそれでございました。ですもの、あの下手人が、だれであろうがどうだろうが、
百度千度、清い心と自分から決めて十字を切ろうが、この憂愁と不安を除くことは、どう....
「米」より 著者:犬田卯
こんじまった位だから――県庁へ行く、農林省へ行く、肥料会社まで行って見る。全くお
百度踏んで、それでも何ともならねえんだ。農林省の方では、とにかく早場地方が第一だ....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
熱に浮かされているのである。救われざるジャズの群の一人ポッポちゃんも、ここに早や
百度程度の高熱患者である。 「サァ、おじさん早く行こう、レッスンしに」「レッスン....
「春の修善寺」より 著者:岡本綺堂
段の下に腰をかけて、藍のように晴れ渡った空を仰いでいる。玩具の刀をさげた小児がお
百度石に倚りかかっている。大きい桜の木の肌がつやつやと光っている。丘の下には桂川....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
はわれよりも暖にして、沿海の地は霜雪を見ざるほどなり。これに反して、夏時は寒温針
百度以上に上がり、ことに北風の襲い来たるときは、庭陰の暑気百二十度以上に達するこ....