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百態
「百態〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百態の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
開いて見れば、女がいつまでも若く美しくている方法から、すっきりとした着付法、恋愛
百態、輝やかしい御幸福な新家庭の写真など、素朴な若い女の目をみはらせる写真と記事....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
であった。 それから簡略を生命とする処の東洋画、あるいは一条の線の流れが世相の
百態を表す処の錦絵がフランスにおいて近代絵画の大革命を起さしめる大なる原因の一つ....
「「グッド・バイ」作者の言葉」より 著者:太宰治
いるといっても過言ではあるまい。 題して「グッド・バイ」現代の紳士淑女の、別離
百態と言っては大袈裟だけれども、さまざまの別離の様相を写し得たら、さいわい。....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
った。 円福寺の方丈の書院の床の間には光琳風の大浪、四壁の欄間には林間の羅漢の
百態が描かれている。いずれも椿岳の大作に数うべきものの一つであるが、就中大浪は柱....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
供に洩れるなどは、千載の恥かのように思って、終日の花の宴に、あらゆる余興や媚びの
百態を、御前にきそッたものである。 管絃、万歳楽、陵王の舞まで出つくして、花の....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
何軒か焼けたという話を車の中でM通信局長から聞く。一晩ちがい。一昨夜だったら椿事
百態だったに相違ない。 駅から汽車、勝浦で降りる。越の湯まで歩く。ここも災後の....