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百折
「百折〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百折の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
中で人を馬鹿にするな」 「そら、坂の途中で邪魔になる。ちょっと退《ど》いてやれ」
百折《ももお》れ千折《ちお》れ、五間とは直《すぐ》に続かぬ坂道を、呑気《のんき》....
「二重心臓」より 著者:夢野久作
ました。元来轟君は金持に似合わない精悍な、腕力と自信の持主で、株式界にいた頃でも
百折不撓の評判男だったそうです。劇界に転じても商売柄、各種の暴力団等に脅やかされ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の伝記を研究してみよう。失敗とか、成功とかは論ぜず、トニカク空想を実行に移して、
百折屈せざるの先例を見出すことは愉快と言わねばならぬ。イギリスという国が大きくな....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
であろうと思われる。
この頃欧米の宣教師は、耶蘇教をチベット人に伝えようとして
百折不撓の精神をもって、熱心に布教に従事して居られるのは実に感服の至りであるけれ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
間に生長せる人民は、その心またおのずから勇猛の気風を帯ぶるに至るべし。かの米人の
百折不撓、耐忍不抜の精神は、全くこの感化によらざるはなし。かつ、この不撓不抜の精....