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百済観音
「百済観音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百済観音の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
姿をひと目見たとき、久慈は、これは千鶴子に似ているなと思った。
「これはどうだ。
百済観音だね。」
と、久慈は矢代の耳に口を近よせて云った。
「ふむ。」矢代もひ....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
らしばらく話しあい、それから一しょに宝蔵を見にゆくことにした。 僕の一番好きな
百済観音《くだらかんのん》は、中央の、小ぢんまりとした明かるい一室に、ただ一体だ....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
如来像のような聖徳太子御在世中の造像にかかるものや、同金銅|釈迦三尊像や、所謂|
百済観音像や、夢殿の救世観世音菩薩像、中宮寺の如意輪観音と称する半跏像の如き一聯....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
、そのころには入り口正面に向かって聖林寺の十一面観音、それと背中合わせに法隆寺の
百済観音などが立っていた。聖林寺の観音はその後数年を経て寺へ帰った。桜井から多武....