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百科
「百科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百科の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
けばけばしい服装との間に、不思議な対照を感ぜずにはいられなかった。
藤沢は大英
百科全書の棚《たな》に華奢《きゃしゃ》な片手をかけながら、艶《なまめ》かしいとも....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
Rhabanus Maurus 七八八―八五六年)という博学な僧侶がいて、一種の
百科全書のようなものを書いている。これを見るとおよそ当時西欧における学問的教養の....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
て長火鉢の上にかけた。それから書斎の襖を開けて、そこに積みあげてあった重い原書や
百科辞典や、それから「新青年」、「ぷろふいる」、「探偵文学」、「月刊探偵」などと....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
と示して来た。 復一はそのバロック時代なるものを知らないので、試験所の図書室で
百科辞典を調べて見た。それは欧洲文芸復興期の人性主義が自然性からだんだん剥離して....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
惹いた。 伝習録からはあまり得るところがあったとも思われぬ。ブリスの「社会改良
百科字典」は、その題目の多きとその趣味の広きとにおいて、予の獄中生活を慰めてくれ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
うか、とにかく妙なことになった。 それから第三に、卓子の上に置いてある灰皿だの
百科辞典などが、ひとりでにするすると卓子の上を走り出すことだった。 その揚句、....
「流線間諜」より 著者:海野十三
の名前のようでもある。――帆村はもうこの階段に用がなかった。これから用のあるのは
百科事典だった。彼は元気百倍して、そこに通りかかった円タクを呼びとめると都の西北....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
しできるなら一月頃からのが欲しい。 抱月の近代文学研究が出たら買ってくれ。文芸
百科全書はいずれ高いものだろうと思うが、何とかして手にいれることはできないか。兄....
「辞書」より 著者:折口信夫
事になる。中学生の辞書は、完全な目的を遂げているものではない。『辞林』『辞苑』は
百科全書の小さいもので、ほんとうの意味での語彙ではない。啓蒙的な字引きにすぎない....
「氷河」より 著者:黒島伝治
恩給がほしさに、すべてを軍隊で忍耐している。そんな看護長だった。恩給のことなら
百科辞典以上に知りぬいていた。 「一等卒。」 「ま、五項症に相当するとして……増....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
元祖ともある。 しかし、ああ無情の著者ビクトルユーゴーは、自殺者ではなかった。
百科辞典を見ると、フランスの総理大臣までつとめた政治家であり文豪である。 「これ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
さな動物を女中がつかまえた。 「これイタチの子ですか」 「待て、待て。動物辞典と
百科辞典をもってこい。エエト、これがイタチの大人か。大人と子供は似ていないが、イ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の中でも、よく読んだのは、ワットの「心の改善」や、マルセットの「化学|叢話」や、
百科全書中の「電気」の章などであった。この外にリオンの「電気実験」、ボイルの「化....
「ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
楽について、少しばかり、申し述べて見たいと存じます。私が今、手許においております
百科全書には「長唄」という項に、次の様なことが記されて御座います。 「(長唄)江....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
らなかったし、詔勅も上奏も太政官符も戸籍も歴史も、すべて支那文化に則る政治風教の
百科の事務はみな漢文の記録にたよらなくてはならなかった。大学は官吏養成のために漢....