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百種
「百種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ように起こっているのです。実際またゲエルの話によれば、この国では平均一か月に七八
百種の機械が新案され、なんでもずんずん人手を待たずに大量生産が行なわれるそうです....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
リレー式のもの、それから人造肉をかぶせてだいぶん人体らしくなってきたものなど約七
百種のものが陳列されてあった。これらの人造人間の標本は、まるでみいらの殿堂に入っ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
びクワーリッチ、ヒールセマン等英仏独蘭の稀覯書肆から出版した各種の稀覯書目録が数
百種あった。凡そ是等の特種書目は三百部乃至五百部を限るゆえ再び之を獲る事は決して....
「金属人間」より 著者:海野十三
」 「どういう実験といって――」 と博士は笑いだした。 「いろんな実験です。数
百種も、数千種も、いろいろな実験をこの部屋ですることができます。みんな述《の》べ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
に充血した目を、まぶしそうにしばたたきながらいった。 「ここにある花の種類は、七
百種ぐらいあります」 「え、七
百種。ずいぶん、種類が多いのですわねえ」 「その中....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
ところへ、新兵器の技術を盗みに来た某国のスパイは、博士のところにあった押釦ばかり
百種も集めて、どろんを極めたそうである。 閑話休題、博士が、その押釦の一つを押....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
とするような顔つきをしていても、それはそれで使いみちはあるのですが、ともかくも、
百種百様の顔つきが、それはそれなりに、「人間的な面白さ」を示していることが必要で....
「くろん坊」より 著者:岡本綺堂
一 このごろ未刊随筆
百種のうちの「享和雑記」を読むと、濃州徳山くろん坊の事という一項がある。何人から....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
重底を探って切図は得た。さァそれでおぬしにも、印籠集めを頼んだのじゃ」 「では、
百種の薬を百の印籠から集めて、それで霧隠れ雲隠れの秘薬を製造とは、偽りで御座りま....
「妖怪学」より 著者:井上円了
べし。 今、この説明を与うるに当たり、まず余が先年、熱海温泉にありて経験したる
百種の夢を掲げて、その原因を考究すること肝要なり。このことは余、先年、哲学会にお....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
感じられた。老人は義太夫の丸本三百余種を所蔵しているそうで、わたしはその中から二
百種ほど借りて読んだ。『東京日日新聞』が関直彦氏の手を離れて伊東巳代治|男の手に....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
|交際や本屋の応接に堪えられなかった。日記の一節に曰く、「吉岡書店よりまた『新著
百種』をおくりこす、こは第三巻なり、かう発刊の都度々々におくりこすは予にも筆を執....
「美味放談」より 著者:北大路魯山人
いる料理人があった。「ゑり治」の横辺りだったか、三共の横辺りだったかにあった。二
百種類くらいマカロニを拵えるというのでね。僕は毎日違ったのを作らせては毎日食った....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
会に寄付して、慈善の用に供うといえり。 英国中に行わるるところのヤソ教宗派は数
百種あるうち、その各派にて寺院、僧侶、信徒を統轄するの方法は、要するに三種の組織....
「味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
一万種にも及ぶはずである。ところが世間一般が常に口にするものは、せいぜい五十種か
百種であろう。驚くべき無関心である。全家庭は大体偏食をつづけているようである。本....