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百行
「百行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
百行の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
りませぬ。トーマス・グレイの後世への遺物は何にもない、ただ Elegy という三
百行ばかりの詩でありました。グレイの四十八年の生涯というものは Elegy を書....
「志賀直哉氏の作品」より 著者:菊池寛
表現であろうと、自分はこの数行を読む度に感嘆する。普通の作家なれば、数十行乃至数
百行を費しても、こうした情景は浮ばないだろう。いわゆるリアリズムの作家にこうした....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
欄毎に六十五行乃至七十五行の文を刻し、裏面は二十八欄に分ち、一欄毎に九十五行乃至
百行の文を刻し、両面において総計三千余行の楔状文字が刻せられているのである。探検....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
知っているが、近藤はそういう下品な人物ではない、彼の書いた書もある、詩もある――
百行所依孝与忠(
百行の依る所は孝と忠となり)
取之無失果英雄(これを取つて失無く....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い。そこで斎藤は、壁にかけた唐紙半切《とうしはんせつ》の二行の文字を読みました。
百行所依孝与忠 取之無失果英雄 英雄縦不吾曹事 豈抱赤心願此躬 「
百行依ル....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
たのは、「神の嫁」という短篇未完のものがはじめである。此は大正十年時分に、ほんの
百行足らずの分量を書いたきり、そのままになっている。が、横佩垣内の大臣家の姫の失....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
て健康無事の子を生ましめんとするに異ならず、我輩の知らざる所なり。古人の言に孝は
百行《ひゃっこう》の本《もと》なりという。孝行は人生の徳義の中にて至極大切なるも....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
次の『柵草紙』を見ると、イヤ書いた、書いた、僅か数行に足らない逸話の一節に対して
百行以上の大反駁を加えた。要旨を掻摘むと、およそ弁論の雄というは無用の饒舌を弄す....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しか遺っていないということを――である。それは、むかしの漢文体にでもしたら、僅々
百行にも足りないもので尽きるであろう。 ここには、その正味に近い史料に拠っただ....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
れた「宮本武蔵顕彰会本」「小倉碑文」それらをあわせても、ほんとの史実は、漢文なら
百行とはありません。また「むさし」を「たけぞう」と読ましたのも僕の創作といってい....