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「的場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

的場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
。私は非合法の仕事はしていたが、ダラ幹の組合員の一人として広汎《こうはん》な合法的場面で、反対派として立ち働いていたのである。ところが六時に会ったその同志は、私....
赤外線男」より 著者:海野十三
そうそう、この中に面白いものがありますよ。警官に射撃を訓練させるために、室内|射的場がつくってあります。僕たちが行っても構わないのです。行ってみませんか」 「射....
地獄街道」より 著者:海野十三
私はもう坐っても立っても居られなかった。それはミチ子をめぐる彼と私との暗闘が最後的場面へ抛り出されたのだ。断然たる敵意であった。砲弾のような悪意だった。 「はッ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
から、僕がまだ九つか十の時だ。父は毎日他の士官等と一緒に、家のすぐ前の練兵場の射的場で、ピストルの稽古をした。それにはきっと僕を連れて行った。そして僕にもピスト....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
二、三種をよんだ後、頼家の墓へ参詣に行った。 桂橋を渡り、旅館のあいだを過ぎ、的場の前などをぬけて、塔の峰の麓に出た。ところどころに石段はあるが、路は極めて平....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
差しかかる。ザクザクと立った霜柱、それを踏んで進んで行く。 二的場、野笹、長藤村、それから目差す鉢伏山だ。 鉢伏山の中腹で一同割籠をひらくこ....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
ありません。……不思議です。……特に奇蹟と存じますのは、――家の地続きを劃って、的場を建てましたのですが、土地の様子、景色、一本の松の形、地蔵のあるまで。) ....
作画について」より 著者:上村松園
幼い頃から漢学、歴史は好き嫌いの別なく自分の修養の世界でありましたし、ことに絵画的場面をひと一倍興味深く読み覚えていたせいもありましょう。 私が一番最初に通っ....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
。それで危険はない筈であったのであるが、しかしそれにもかかわらず、係長と技師が目的場所に着いた時には、もう監督は路面の上で全くこと切れていたのであった。 仰向....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
が強くて、惜し気もなく金を出して下すったのでした。その人は本郷の済生学舎の近くに的場を遣っていられました。 全くの命拾いをしたはつが、どうお礼をしたものかと、....
決闘場」より 著者:岡本かの子
が展望台と定めたパーリアメント・ヒルなどと共に、由緒古跡に富むロンドン北郊の歴史的場所である。が、誰でも直ぐに知ることの出来るこれ等の有名な古跡の外に、森の南端....
不在地主」より 著者:小林多喜二
達は久し振りで父親の顔を見たので、父さん、父さんと呼んで、抱かるるなど、一種の劇的場面があった。 妻君連は更に二十一日岸野氏宅に至り面会を求めるところがあった....
郊外生活の一年」より 著者:岡本綺堂
も少しく顔をしかめた。 省線電車や貨物列車のひびきも愉快ではなかった。陸軍の射的場のひびきも随分騒がしかった。戸山が原で夜間演習のときは、小銃を乱射するにも驚....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
新聞二、三種をよんだ後、頼家の墓へ参詣に行った。桂橋を渡り、旅館のあいだを過ぎ、的場の前などをぬけて、塔の峰の麓に出た。ところどころに石段はあるが、路は極めて平....
俗臭」より 著者:織田作之助
賀来子の伯父を頼って朝鮮に渡り、今は京城の色町で、「赤玉」という小さな撞球場兼射的場をひらいてさゝやかな暮しをしている、内地とちがい気候が不順で困る、などとあり....