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的野
「的野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
的野の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
る。イタリア、ドイツ、日本等が全体主義に後退し、遂にそのイデオロギーを國家的民族
的野心の鬪爭の具に惡用するに到つたのは、ここにその最大の原因が存したのである。 ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
あった。) 椿岳は晩年には世間離れした奇人で名を売ったが、若い時には相当に世間
的野心があってただの町人では満足しなかった。油会所時代に水戸の支藩の廃家の株を買....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
将来を掛念したばかりでなく、実は『浮雲』で多少の収入を得たをさえ恥じていた。文壇
的野心の欝勃としていた当初は左も右く、自分の文学的才能を危ぶみ出してからは唯一の....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
壇人が頻繁に出入し初めた。二葉亭が二度の文人生活を初めたのは全く糊口のためで文壇
的野心が再燃したわけでなく、ドコまでもシロウトの内職の心持であった。本職の文壇人....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
決断するところにあるでしょう。いくら他より観察して貰うにしても「この畑地には比較
的野菜を蒔いた方が適するだろう」くらいのところまでしか助言を得られないでしょう。....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ックスに対する彼の返事は鄭重で、しかも断乎たるものだった。「兄貴エセックスの個人
的野心を満足させるために、この種の企業に参加することは、私は御免蒙る」 一方エ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
れは卒業と同時に、小さい私立女学校の音楽教師になってしまった。しかし、かれの芸術
的野心や情熱は、そうした生活では充たされなかった。 その上、かれは美男であった....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
自分でごまかしていくことができたのだ。ことに、山野や桑田などの、燃ゆるような文壇
的野心や、自惚《うぬぼれ》に近い自信が、俺にもいくらか移入されていたせいかも知れ....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
やすと生み出し、多くの好事家、鑑賞家、愛陶家をしてアッと讃歎せしめんものと、潜行
的野望を懐かれた窯であったことは千慮の一失ともいうべきで、このところ永い過去の生....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
という意味になるのですから」と。 この女達は私娼の中でも下等に属している女で拉
的野鶏と称するものらしい。即ち、大馬路の同羽春茶楼だの、四馬路の青蓮閣だのその他....
「桜の園」より 著者:神西清
に出てくるだけで、実際は全然ありゃしない。あるのはただ、泥んこと、俗悪と、アジア
的野蛮だけだ。……僕は、真面目くさった顔つきが、身ぶるいするほど嫌いです。真面目....
「切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
蛮寺を毀った豊臣秀吉の遺策を受け継いだ幕府では、オランダ人からポルトガル人に領土
的野心があると云う密書を得てからその禁止に全力を傾けた。先ず残存している教会堂を....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
しさも感じないわけに行かなかった。彼なりの小さい世俗的な家庭の幸福がまた彼の文学
的野心にも影響しないわけに行かなかった。とかく庸三は茶の間の人でありがちであった....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
出していない。そんな結論を惹き出したのは、半技術家で半文明評論家である若干の文化
的野次等でしかないが、技術的精神の近代性を強調したまずい例として、意味があるので....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ただ良くないのはかのグリグリ頭と妙な被服だということである。之によって囚人の社会
的野心を抑えるに事足りるものらしい――つまりユニフォームは人間の階級性・社会秩序....