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皆さん
「皆さん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皆さんの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬」より 著者:芥川竜之介
》には行《ゆ》かなかった。
「今度のことは全然|冤罪《えんざい》ですから、どうか
皆さんにそう言って下さい。」
従兄は切《き》り口上《こうじょう》にこう言ったり....
「彼」より 著者:芥川竜之介
房を含ませたまま、しとやかに僕等に挨拶《あいさつ》した。
「さようですか? では
皆さんによろしく。どうもお下駄《げた》も直しませんで。」
僕等はもう日の暮に近....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
戸物の標札《ひょうさつ》がかかっています。
マティラム・ミスラ君と云えば、もう
皆さんの中にも、御存じの方が少くないかも知れません。ミスラ君は永年印度の独立を計....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
――お前さんの所はみんな御達者かえ?」
「ええ、おかげ様で、――叔母さんの所でも
皆さん御丈夫ですか?」
そんな対話を聞きながら、巻煙草を啣《くわ》えた洋一は、....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
皆さん。
私《わたし》は今大阪にいます、ですから大阪の話をしましょう。
昔、....
「少年」より 著者:芥川竜之介
自働車はちょうど人通りの烈しい尾張町《おわりちょう》の辻に止まっている。
「では
皆さん、さようなら。」
数時間の後《のち》、保吉はやはり尾張町のあるバラックの....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
狽《ろうばい》し、莫迦莫迦《ばかばか》しいほどちゃんと坐り直しました。
「あら、
皆さんはいらっしゃいませんの?」
「ええ。きょうは誰も、……まあ、どうかおはいり....
「或る女」より 著者:有島武郎
ように威儀を作って、
「なんたらおそい事じゃ。きょうはお前の送別会じゃぞい。……
皆さんにいこうお待たせするがすまんから、今五十川さんに祈祷《きとう》をお頼み申し....
「或る女」より 著者:有島武郎
んぞそんなに気にしてはいないの。小さい時から慣れっこになってるんですもの。だから
皆さんが勝手なあて推量《ずいりょう》なぞをしているのが少しは癪《しゃく》にさわっ....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
だけです。(王子に)そうじゃありませんか? 王子 そうです。(見物に向いながら)
皆さん! 我々三人は目がさめました。悪魔のような黒ん坊の王や、三つの宝を持ってい....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
江戸趣味や向島沿革について話せとの御申込であるが、元来が不羈放肆な、しかも
皆さんにお聞かせしようと日常研究し用意しているものでないから、どんな話に終始する....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きげんにさわります。 いっそ、皆さまのお心のなか、 それなら目がねも見とおしだ。
皆さん、かんがえていますね。いや、なにかのぞんでおいでかな。 くだらなすぎるとい....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
ました。 お百姓はマルコを自分の前に立たせ皆にむかいながらこう叫びました。 「
皆さん、しばらくわたしの話を聞いて下さい、ここにかわいそうな子供がいます。この子....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
…… 戸部 畜生…… とも子 悪口になったら、許してちょうだい。でも私は心から
皆さんにお礼しますわ。私みたいながらがらした物のわからない人間を、
皆さんでかわい....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
五九(昭和三十四)年三月十二日 社会党第二次訪中使節団々長として 中国の友人の
皆さん、私はただいまご紹介にあずかりました日本社会党訪中使節団の団長浅沼稲次郎で....