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皆既
「皆既〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皆既の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
て来る、と申すことです。(日蝕があるからそれを見にまた出懸ける、東洋じゃほとんど
皆既蝕だ。)と云いましたが、まだ日本には、その風説がないようでございますね。 ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に生れた。彼は若いときから非常な熱心をもって天文学を勉強していたが、あるとき日食
皆既に遭って深い印象を受けたために更に熱心の度を加えるようになった。しかして多数....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
的経済的推移とはより直接な関係もあるが)、例えば三六年六月十九日の北海道に於ける
皆既食観測というようなそれ自身一つの社会的事件ででもある場合を除けば、特に一九三....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
るために休暇の必要を感じた。一八九八年の初めにインドのプーナー(Poonah)で
皆既日蝕が見られるというので思い立って十月末にコロンボ行の船に乗って出掛けた。イ....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
。しかもあとからあとから目の前にひろがってくる不安の常闇はまるでとこしなへの日蝕
皆既のよう絶えずいや増してゆくばかりだった、まるで烏賊《いか》の吹きいだすあの墨....
「果物の幻想」より 著者:小川未明
水をたゝえた果物を頬につけたり接吻したりしました。 その時、丁度、珍らしくも、
皆既食が、はじまったのでした。私は、わい/\人々が、戸外に出て語っているのを夢の....