皇城[語句情報] »
皇城
「皇城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皇城の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
親切な老人であって、そうして朝晩に一度ずつ神棚《かみだな》の前に礼拝し、はるかに
皇城の空を伏しおがまないと気の済まない人であった。それが年の始めのいちばんだいじ....
「死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
見ている本郷の焼け跡の灰を見ながら、若竹の前を通って順天堂の手前へ出た。かつては
皇城を下瞰するというので一部の愛国者を憤激さしたニコライの高い塔も焼けて、頂上が....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
が、北京は内城地域と外城地域とからなり、内城の中央に、その六分の一に当る広さの旧
皇城がある。そして旧
皇城の中に、旧紫金城の殿堂が聳えている。その黄瓦朱壁の宏壮な....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
して、遠く樹木の間にこの兵営の正面を望んだ処が描かれている。当時都下の平民が新に
皇城《こうじょう》の門外に建てられたこの西洋造を仰ぎ見て、いかなる新奇の念とまた....
「三国志」より 著者:吉川英治
、時に袁紹あって、鹵簿の前へ馬をすすめ、 「それへ来るは、何者の軍隊か。帝いま、
皇城に還り給う。道をふさぐは不敬ではないか」 と、大喝した。 すると、 「お....
「三国志」より 著者:吉川英治
いた。 これは曹操にしてみれば災いを未然に防ぐ消極的な一工作に過ぎなかったが、
皇城を中心として、彼の魏王|僭称以来、とみに激化していた純粋な朝臣たちには、かな....