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「皇天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

皇天の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
非凡なる凡人」より 著者:国木田独歩
るハイカラ的である。今にして思う、僕はハイカラの精神の我が桂正作を支配したことを皇天《こうてん》に感謝する。 机の上を見ると、教科書用の書籍そのほかが、例のご....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の友某におくって告げて曰く天下に何事も女子の忍んでなし得ざるものあらず。願わくは皇天|憐《あわれみ》を垂れて、君をして彼等の術中に陥《おちい》らしむるなかれと。....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
の某連隊付きに移されつ。 人の一生には、なす事なす事皆図星をはずれて、さながら皇天ことにわれ一|人をえらんで折檻また折檻の笞を続けざまに打ちおろすかのごとくに....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
律の眼から何と見ても、天の眼からは彼らは乱臣でもない、賊子でもない、志士である。皇天その志を憐んで、彼らの企はいまだ熟せざるに失敗した。彼らが企の成功は、素志の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ちへ行けといえど去らず、婦女ども怒って擂木《すりこぎ》で上帝を打ったから、上帝倉皇天に登り復《また》と地上へ降《くだ》らず、世は永く精物《フィチシュ》に司配さる....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
らば二人聞かむを沖つ渚に鳴くなる鶴の暁の声 〔巻六・一〇〇〇〕 守部王 聖武天皇天平六年春三月、難波宮に行幸あった時、諸人が歌を作った。此一首は守部王(舎人親....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
に李白はこう思った。 「道教の方で申しますと、天は百神の君だそうで、上帝、旻天、皇天などとも、皇天上帝、旻天上帝、維皇上帝、天帝などとも、名付けるそうでございま....
空家」より 著者:宮崎湖処子
《つば》はきたり、佐太郎はいよいよ恐れ、壮年の後につきて群集の中を推して入れば、皇天后土、彼は今朝尋ねたりし阿園が縊《くび》れたる死骸《しがい》を見しなり、げに....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
伍 それじゃ……。 加多 もう言うな! 甚伍、キザを言うと笑うてくれるなよ、蒼空皇天のもと、九尺の腸を擲って一個の烽火となろうと言うのだ。 甚伍 …………。 ....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
それじゃ……。 加多 もういうな! 甚伍、キザをいうと笑おうてくれるなよ。蒼空皇天のもと、九尺の腸を擲って一個の烽火となろうというのだ。 甚伍 ……………。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
かえし、天下億民の塗炭を救わん。――不肖袁紹、衆望に推されて、指揮の大任をうく。皇天后土、祖宗の明霊よ、仰ぎねがわくば、これを鑒せよ」 香を焚いて、祭壇に、拝....
三国志」より 著者:吉川英治
し 万里|※雲厚く 長空雪は乱れ飄る 改め尽す山川の旧きを 白髪の老衰翁 盛んに皇天の祐を感ず 驢に乗って小橋を過ぎ 独り梅花の痩せを嘆ず 玄徳は、詩声を聞い....