皇家[語句情報] »
皇家
「皇家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皇家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
なわち無形の基本財産が損ぜられたることおびただし。これらも研究の仕様によりては、
皇家に上古|胞衣《えな》をいかに処理せられしかが分かる材料ともなるべきなり。その....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
しむるの叡慮に出ず、ゆえに自由を主張するは聖詔を奉ずる者なり、これに反するものは
皇家を率いて危難の深淵に臨ましむるものなり」と。この尊王旨義ははなはだ明白なり、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
主上疱瘡の御事ある時は坂本山王の社に養える猴必ず疱瘡す、御痘軽ければ猿の病重く、
皇家重らせたまえば猴やがて快《よ》くなるといい伝う。後光明帝崩御の時坂本の猴軽き....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、それで分離の実を挙げたというのは、彼は策をめぐらして、泉涌寺《せんようじ》の
皇家御陵墓の衛士を拝命することになったのだ。他のなんらの目的、理由、事情を以てす....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
もので、彼等は日本人の性癖を洞察し、その性癖の中に天皇制を発見していた。それは天
皇家に限るものではない。代り得るものならば、孔子家でも釈迦家でもレーニン家でも構....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
元の四国へ迫ッ払ったヒダ王家、次にその嫡流をヒダへ追い落して亡したヒダ庶流たる天
皇家。この争奪戦のわずかの秘史を神話と三十代の天皇の長い国史に書き代えて、その秘....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
あるなら、私はオジギなどはしないであろうけれども、道はゆずってあげるであろう。天
皇家というものが、人間として、日本人から受ける尊敬は、それが限度であり、又、この....
「邪教問答」より 著者:坂口安吾
それ自体が驚くべき邪教性そのものであり、璽光尊様を笑うどころの段ではない。 天
皇家、日本で最も古い家族、これはたゞそっとしておくべきもの、それだけの事実によっ....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
ホクロがあった。口サガないワラベどもに笑われるだけのホクロであるが、保久呂村の天
皇家だからホクロがあるのはその象徴だと見立てることもできるではないか。彼は次第に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
が行われたに相違ない。そういうことが何回あったか判らないが、その最後の征服者が天
皇家であったことだけは確かなのである。そして天
皇家に直接征服されたものが、大国主....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
之邑というところに住んだそうだ。その後裔が熊沢天皇デアル、という。これ即ち熊沢天
皇家に伝る系図だそうだね。系図は本当らしいね。しかし彼は天皇ではないさ。南朝の血....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たという国ゆずり事変の最後の抵抗地点で日本神話では重要なところだ。ところが、現天
皇家が本当に確立の緒についたとみられる天武持統の両御夫妻帝(天武は天智の弟で、天....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たコマ、クダラが亡びて後は特に密入国的な隠遁移住が多かったであろう。 つまり天
皇家の祖神の最初の定着地点たるタカマガ原が日本のどこに当るか。それを考える前に、....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
た。功名も望まず栄誉も願わず、遠祖橘諸兄公以来の、忠心義胆が血となり涙となって、
皇家へ御奉公仕ろうと、そう決心したのであった。 その御奉公の最初の現われが、赤....
「古事記」より 著者:武田祐吉
の古代とし、日本の國のおこりが、その神代にあることを證明しようとした。そうして天
皇家が神の子孫であることを説明しようとした。このために神話が採擇され配列された。....