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皇統
「皇統〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皇統の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
逆の条《くだり》あるを発見して、忽ち慨然大喝し、「本邦の如き、国体万国に卓越し、
皇統連綿として古来かつて社稷《しゃしょく》を覬覦《きゆ》したる者なき国においては....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
七) (一九三四・二) 荒木陸相の流感以後 一、エチオピアのプリンセス
皇統連綿三千年の歴史を誇るアフリカの盟主、エチオピア帝国のリヂ・アラヤ殿下が、妃....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ナリ。御子白壁王不意ニ高|御座ニ昇ラセ給ヒテ、此皇子モ田原天皇ト追尊セラレ給ヒ、
皇統今ニ相ツヾケルモ此歌ニモトヰセルニヤ」(代匠記)といい、考・略解・古義これに....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
それまでには相当の時間がかかると思います。 天武天皇も持統天皇もヒダ王朝出身の
皇統に相違ないのですが、嫡流を亡して、故郷のヒダを敵にしたから、しばらくの期間は....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
う一度言葉をなぞった。
「まことに日の本の実の姿と申せば、皇位に即して主権存し、
皇統に即して皇位存し、連綿として二千幾百年、不純の物を一|毫もまじえず、今日に及....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
位に即く筈のところ、神功皇后は仲哀の崩御を隠して他に知らせず、それは誰か他の人に
皇統をつがせる手段らしく思われたので二人の兄弟は反乱を起した。そして兄は山中で赤....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
との旧説を祖述し、これによって道鏡に纏わる幾多の疑問を合理的に解説して、以て我が
皇統の尊厳をいやが上にも明らかにせんとするにあった。しかるにそれを見られた仏教連....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。君主専制の国には、その国体と同主義の宗教あり、ロシアの国教のごとし。しかして、
皇統一系の国には僧統一系の宗教あり、わが国本願寺宗のごとし。本願寺宗の僧統一系は....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
しめる時勢相も、上皇としての院は全く別の形で受け取られたに違いない。神代この方の
皇統を後に荷担われた上皇の自覚には、鎌倉幕府の権力の生長が、まざまざと影を映しつ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は今、ここでの説明はむりであるが、一言でいえば、皇室自体の数代にもわたる派閥の“
皇統争い”なのである。言い換えれば、朝廷の内部も、一つでなかったことなのだ。悩み....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の約束事にまかせて来たなどが、悪因となったのは争いえない。――そのためついに“
皇統の連綿”も“万世一系”も乱脈の相を来して、南朝北朝、しのぎを削る国内の大分裂....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へ、遠流せんとの行動に着手しだした。 ひそかに、ホクソ笑んでいるものは、おなじ
皇統なのに、事ごと、関東へ媚びを送っている持明院派の方々だろう。 そもそも、持....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
性を、自身の養子にいれ、わが皇子なみに、傅育をさせて来たものだった。 とまれ、
皇統の人の例にもれず、この恒性も、肉親的にはめぐまれぬ皇子であった。 おん母遊....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、これは赤松|則村(円心)のすすめだともいわれている。 大覚寺統の君がただしい
皇統なら、持明院統の君もまたまぎれない
皇統であることぐらいな常識は当年のどんな武....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
とが道徳的義務として感ぜられることになる。もし何らかの事態が生じて(例えば直系の
皇統が断えたというようなことでもあると)、それに刺戟せられてこの欲求は一層強めら....