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皇都
「皇都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皇都の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
は、始め蚯蚓《みみず》を与うるも逃げて食わなんだが、昨今は喜んで食う。それから『
皇都午睡』初篇中巻にいわく、岐蘇《きそ》の猿酒は以前信州の俳友より到来して呑みた....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
田井を京師となしつ」(巻十九・四二六〇)、「大君は神にしませば水鳥のすだく水沼を
皇都となしつ」(同・四二六一)、「大君は神にしませば真木の立つ荒山中に海をなすか....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
一部とは中国の部に入れて述べることと致しました。 近畿という言葉は、そこが昔|
皇都のあった地方であることを意味します。いわゆる関西はその内に属するのでありまし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
そういう浮浪の徒が、国宝の塔を焚火で焼く数よりは、戦が、意識しつつ、高野や叡山や
皇都の物を焼いたほうが、遥かに大きな地域であった。 「……ほ。洒落たものがあるぞ....
「三国志」より 著者:吉川英治
滋栄ヲ望ミ 双台ヲ左右ニ列シテ玉龍ト金鳳トアリ 二喬ヲ東南ニ挟ンデ長空ノ※ノ如ク
皇都ノ宏麗ニ俯シ 雲霞ノ浮動ヲ瞰ル 群材ノ来リアツマルヲ欣ンデ 飛熊ノ吉夢ニカナ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
それしかないとは分っていたが、動座は天皇の蒙塵を意味する。――この夜をかぎりに、
皇都は皇室なき空都となり、この国の歴史の断崖にのぞむ夜となるのかと思うと、いまさ....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
の東征の物語は決して歴史的事実を語ったものでないことが知られよう。それはヤマトの
皇都の起源説話なのである。日本民族が皇室の下に一つの国家として統一せられてから、....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
引いて見ると、これは今からわずか九十年ほど前に、大阪から出てきて江戸を見た人の『
皇都午睡』という本のなかに、こういうことが書いてある。江戸は年々歳々の御触出しあ....