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皮癬
「皮癬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皮癬の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
が見える。主人はうーん、むにゃむにゃと云いながら例の赤本を突き飛ばして、黒い腕を
皮癬病《ひぜんや》みのようにぼりぼり掻《か》く。そのあとは静まり返って、枕をはず....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
は身体をくねらし、寝返りを打った。然し又すぐ同じだった。それが朝まで続く。皮膚が
皮癬のように、ザラザラになった。 「死に虱だべよ」 「んだ、丁度ええさ」 仕方....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
た》だらけでお釈迦様のようになり、膿が流れ、その介抱に皆力を尽していた。そのうち
皮癬が一家に伝播して、私と曾祖母との外は皆これに罹った。医者は彦之助の胎毒が変じ....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
のからだへ とびついて来い! 映画館、待合、青空市場 焼けては建ち、たっては壊れ
皮癬のように拡がる あんちゃんのヒロシマの てらてら頭に油が溶ける ノンストッキ....