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皮衣
「皮衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
皮衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
雨《ふら》さんと言うに、声に応じて曼陀羅花降り下り大地震動と来た、太子すなわち鹿
皮衣を解きて頭目を纏い、合手して身を虎の前に投じ母虎これを食うて母子ともに活《い....
「源氏物語」より 著者:紫式部
上に、何色かの真黒《まっくろ》に見える袿《うちぎ》、黒貂《ふるき》の毛の香のする
皮衣を着ていた。毛皮は古風な貴族らしい着用品ではあるが、若い女に似合うはずのもの....
「追放されて」より 著者:神西清
韃靼人は眼がさめた。そして向う岸へ舟を出すため、仲間を起しに行く。ぼろぼろの
皮衣に歩きながら手を通し、嗄れた寝呆け声で口汚なく罵りながら、寒さに縮み上って、....
「三国志」より 著者:吉川英治
こを渡ってくる驢馬の上に、暖かそうな頭巾をかぶった老翁のすがたがある。身には狐の
皮衣をまとい、酒をいれた葫蘆を、お供の童子に持たせてくる。 籬の角から渓へのぞ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、上人に馴れ親しんでいた鹿を殺したので、上人これを傷んで、その鹿の皮を請い受けて
皮衣とし、角を杖の先につけて、始終身を離さず念仏を申す。定盛為に一念発起して、そ....