皺首[語句情報] » 皺首

「皺首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

皺首の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
「オイ、飯を食わせろ」と叫ぶと、安達《あだち》ヶ|原《はら》の鬼婆然たる婆さん、皺首《しわくび》を伸ばして、 「飯はねえよ」 「無ければ炊いてくれ」 「暇が掛か....
菜の花物語」より 著者:児玉花外
を伸しながら、何か近頃この街で珍らしく異った話は無いか? 私が問うと、老|按摩は皺首を突出して至って小声に……一週間前にしかもこの宿で大阪の商家の若者が、お定り....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ているそうじゃの、宮本|武蔵と。――えらそうな名わいの。……ホ、ホ、ホ」 と、皺首を振って、まず、刀を抜く前に、言葉から斬ってかかった。 「――名さえ変えたら....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ぞい。――又八っ、又八っ」 それでもなお、又八が足を止めないので、お杉隠居は、皺首を前に伸ばし、 「泥棒、泥棒、泥棒っ――」 夢中でさけんだ。 暖簾棒だの....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
杯を返す手からもうこの古武士は、わざと酔いを誇張して酩酊した太郎冠者のように細い皺首を振りうごかした。 「……ゆ、ゆるされいお館。へ、平常の、ご無沙汰はご無沙汰....