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「皿鉢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

皿鉢の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊の自筆」より 著者:田中貢太郎
船頭の話は数年前、船頭が品川へ遊びに往った時の話であった。 「そこでさ、その皿鉢じゃ、金襴手の模様と云い、どうしても、和蘭《オランダ》か南京《ナンキン》じゃ....
竜舌蘭」より 著者:寺田寅彦
夕方近くから夜中過ぎるまで、家じゅうただ目のまわるほど忙しく騒がしい。台所では皿鉢のふれ合う音、庖丁の音、料理人や下女らの無作法な話し声などで一通り騒がしい上....
花物語」より 著者:寺田寅彦
と思い切ってすすり上げる、これもつらかった。昼飯時が近くなるので、勝手のほうでは皿鉢の音がしたり、物を焼くにおいがしたりする。腹の減るのもつらかった。繰り返して....
ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
かった。それでも不思議な事にはねずみの跳梁はいつのまにかやんでいた。まれに台所で皿鉢のかち合う音が聞こえても三毛は何も知らずに寝ていた。おそらくまだねずみという....
三斜晶系」より 著者:寺田寅彦
ところで、瀬戸物を踏み砕く一条だけは説明困難である。あるいは葬式や嫁入りの門先に皿鉢を砕く、あの習俗がこんな妙な形に歪曲されて出現したのかもしれない。 島へ渡....
活人形」より 著者:泉鏡花
啖ついたな。この狂女め、と振払う、むしゃぶりつくを突飛ばす。がたぴしという物音は皿鉢飛んだ騒動なり。 外に窺う、八蔵、銀平、時分はよしとぬっと入り、「あい、御....