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盃中
「盃中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盃中の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
くともすこぶる高値に売れる。人を騎せてこの風の足蹈みで疾走するに、その手に持てる
盃中の水こぼれず。ダマスクスを出でて八、九時間でベイルートに著《つ》く。この距離....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
いわゆる立派な毒婦型であったが、今はその眼が洞のように、光もなく見開かれていた。
盃中の酒を見てはいるが、別に飲もうとするのでもない。 夜は次第に更けまさり、家....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
々のはずでございますよ」――で、盃へ酒をついだが、今度はすぐに飲もうとはせずに、
盃中の酒に映っている燈火の影を凝視した。
「たのうだようにしたが、やがて意味がわ....