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盆供
「盆供〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盆供の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かげろうの日記」より 著者:堀辰雄
な事もあった。 七月、――お盆が近いので何かと世間では騒ぎ出していた。毎年母の
盆供《ぼに》の事だけはあの方が几帳面《きちょうめん》になさって下すっていたのに、....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
の富松の名物と見え代官からこれを進上しているし、それのみではなく正月の若菜および
盆供公事物を送って来る例になっておった。年貢米がどれだけあったかは判明しない。 ....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
夕と虫払いがすむと、泰文は急に八坂へ行くといいだした。暑気を避けるより、十四日の
盆供《ぼんく》に伜どもの墓を賑やかに飾りたて、谷の上の細殿《ほそどの》からゆっく....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
だこれを説く迄に進んでいないのを遺憾とする。 ○ 上総の海近い村の旧慣の中には、
盆供の古い形式が保存せられていた。さらに意外なことには遠州の飯尾家に、多量の伝承....