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「盆踊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

盆踊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
ると引き上げられた。ぼうっとしている内に十円とられて、十六円十六銭。妓の部屋で、盆踊りの歌をうたうと、良え声やワ、もう一ぺん歌いなはれナ。賞められて一層声を張り....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
不思議の血=懦弱《だじゃく》と欲張=髯将軍の一喝=技手の惨死=狡猾船頭=盆踊り見物=弱い剛力=登山競走=天狗の面=天幕《てんと》の火事=廃殿の一夜=山頂....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
された。やはり暑い日だった。 十日目、ちょうど地蔵盆《じぞうぼん》で、路地にも盆踊りがあり、無理に引っぱり出されて、単調な曲を繰《く》りかえし繰りかえし、それ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
から踊るのではなく、日が暮れる頃から踊りはじめる。いくら七月でも、地蔵さままでが盆踊りじゃああるまいと思っていると、誰が云い出したのか、又こんな噂が立ちました。....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。飯野川というのは此の附近の村の名である。要するに舞楽を土台にして、これに神楽と盆踊りとを加味したようなものか。わたしは塩竈へ来て、こんな珍しいものを観たのを誇....
外来語所感」より 著者:九鬼周造
年の夏のことであった。夕方ぶらりと上野公園から根岸の方へ歩いて行ってみると「根岸盆踊」という広告が方々に貼ってあった。やがて広場に出ると囃子のやぐらや周囲の踊場....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
と同時に、その晩一緒に帰ったというかの喜蔵も共犯者の嫌疑をうけた。かれらふたりは盆踊りに行って、夜ふけに連れ立って帰って来た。そうして、尼の死体の傍らに重太郎の....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
を食って出ると、途中で夕立、雷鳴、その夜は石橋駅の旧本陣伊沢方に泊まり、町へ出て盆踊りを見物する。紀行に「昨年まで娼妓も踊に出でたるに、税金一夜に付き一人金二両....
海亀」より 著者:岡本綺堂
十七日は旧暦の盂蘭盆に当るので、ここらでは商売を休んでいる家も随分あった。浜では盆踊りも流行っていた。その日は残暑の強い日だったが、日が暮れてから涼しい風がそよ....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
ブルターニユのパ・ド・ルウのような古典的で、素朴闊達なダンス形式を取り入れ、かの盆踊りのいろ/\な物足りなさを十分補えばいゝのである。小学校では、男女共学の意義....
怪獣」より 著者:岡本綺堂
らも町は新暦、近在は旧暦を用いているので、その頃はちょうど旧盆に相当して、近在は盆踊りで毎晩賑わっていた。わたしはその土地特有の害虫を調査研究するために、町役場....
人狼」より 著者:岡本綺堂
かかると、ほかの二人はおどろいて逃げてしまいました。あとで聞きますと、その三人は盆踊の戻り道でわたくしに殺されたのはおぎんと云う今年十六の娘……。しかも毎日わた....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
しました。」 「定山渓へ行たて来ましたたい。団員は誰でん行た。そりゃあ面白かった盆踊が、ほんによか温泉ですばい。そりから、誰でん知らんばってん、わしだけ上の方に....
放浪」より 著者:織田作之助
上げられた。 ぼうっとしている内に十円とられて、十六円十六銭。 妓の部屋で、盆踊りの歌をうたうと、良え声やワ、もう一ペン歌いなはれナ。賞められて一層声張りあ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
として生まれた。戸籍では明治十五年十月三日生まれとなっているが、実は明治十四年の盆踊りのあった翌朝のことだったという。二歳のとき、当時は家系の跡つぎは鎮台(兵役....