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盗汗
「盗汗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盗汗の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
った。
ふと眼がさめた。清逸はやはりいつの間にか浅い眠りを眠っていたのだった。
盗汗《ねあせ》が軽く頸のあたりに出ているのを気持ち悪く手の平に感じた。
川音が....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
りと汗をかきながら、踊っていた――と思ったのは、しかし、ふと眼をさましてみれば、
盗汗だった。半年近いホール生活で、すっかり体をこわしたのだろうか、こんなに
盗汗を....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
て彼は始めて自分の道が今度こそ本当に何処へ向いているかを、マザ/\と感じた。夜、
盗汗をかいたり、恐ろしい夢を見るようになった。 四五日してからだった。 ――....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
いながら半身を起した。私も同時に寝台の上に起き直ったが、その時に私はビッショリと
盗汗を掻いているのに気が付いた。 「……イヤ……夢を見たんです……ハハハ……」 ....
「創生記」より 著者:太宰治
、一匹、はらのふとい死骸を、枕頭の「晩年」の表紙の上にならべて、家人が、うたう。
盗汗の洪水の中で、眼をさまして家人の、そのような芝居に顔をしかめる。「気のきいた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、この竜之助の気は疲れています。 夜な夜な魘《うな》されたり、歯を噛んだり、
盗汗《ねあせ》をかいたりすることは、かの新坂下の闇討に島田虎之助の働きを見てから....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
っているので都合がつかず残念をいたしました。なかなか暑気が厳しいがいかがですか。
盗汗《ねあせ》は出ませんか。熱は? きょう中川によって昨今のまま一ヵ月お弁当をつ....