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盗犯
「盗犯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盗犯の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
出版屋は後家泣かせ隠居泣かせの罪をも作って居るらしい 印税成金の堕落 大きな強窃
盗犯人が捕えられるのは、大概色里での豪遊中である、それは平常貧乏生活の者、持ちつ....
「秘密の風景画」より 著者:佐左木俊郎
帰って来てくれないような気が伸子はするのであった。新聞に、洋装をした美しい女の窃
盗犯人が、常習犯として捕えられたという記事が出ていたからだった。 三 ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ました信者の世話で親が結婚の約束をしたのです。私は十九歳でした。 問 喜平が窃
盗犯により入獄した事を聞いたか。 答 前科ある事は此度神楽坂警察署で初めて知り....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
して、ガーイウスは第二説を採り、ユスチニアーヌス帝は第三説を用いたが、要するに、
盗犯を現行中の発見逮捕と現行後の発見逮捕とを標準として分類し、近世の法律における....
「骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
、イヨイヨ奇怪に存じておりまするところへ一個月ばかり前の事で御座います。有名な窃
盗犯で鍋墨の雁八という……」 「ウムウム。福岡から追込まれて来て新入坑の坑夫に紛....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
グングン捲込まれて行くのであった。全体に痴情事件らしく見えながら、半分は巧妙な窃
盗犯の手口も加味されている。単なる他殺が単なる他殺でなく、単なる自殺が単なる自殺....
「海水浴」より 著者:寺田寅彦
たら番頭がやって来て何か事々しく言訳をする。よく聞いてみると、当時高名であった強
盗犯人山辺音槌とかいう男が江の島へ来ているという情報があったので警官がやって来て....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
めいりょう》であった。起訴は次のとおりだった。――この被告は、単に果実を盗んだ窃
盗犯人たるのみではない。被告は実に無頼漢であり、監視違反の再犯者であり、前徒刑囚....
「株式仲買店々員」より 著者:ドイルアーサー・コナン
・ピイクロフトと云う、新しき書記現れたり。この男こそ、かの有名なる偽造者にして強
盗犯人たるベディッグトン以外の何者でもなかりしなり。彼は彼の兄弟と共に、最近五年....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
の山本という男は名前は信義だが、いたって不思議な男であるばかりか、よく検べると窃
盗犯の前科のあるものなのだ。山本信義というのも実は偽名なのだ。で、誘拐団の連中は....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
いう字があったのを見つけました。電報の名前と同じです。ドバルは名画を盗みとった強
盗犯人と手紙のやり取りをしていたのです。」 「なるほど、そして……」判事はもう反....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
せものとか、蝙蝠《こうもり》小僧とかいう老賊が端席へ出て、懺悔談のあと、高座から
盗犯防止のリーフレットを売った。つまり窃盗はどういう風な家に多く入るかとか、ゆえ....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
げ、猫板の上に置いたのを、偸見《ぬすみみ》すると、謄写摺《とうしゃずり》にした強
盗犯人捜索の回状である。 お雪はそんなものには目も触れず、「お父さん、あした抜....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
身許を洗って来て、司法主任へ報告した。 「岩下ハナ、二十七歳、前科があります。窃
盗犯で、出所したばかりです」 「連れの男は亭主か?」 「いいえ、父親です。正式の....