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盛り時
「盛り時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盛り時の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
あたりから立ちそめかけた春の宵の五ツ前でしたから、無論|嫖客《ひょうきゃく》は出
盛り時です。 だのに突如として色里に野暮な叫び声があがりました。 「待て、待て....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
丁度七時半前後といった時分ですから、御意はよし、春はよし、恰もそぞろ歩きの人の出
盛り時で、しかし、退屈男以下三名の目ざしたところは、川を向うに渡っての日本橋から....
「晩夏」より 著者:堀辰雄
る。 こうやって人けの絶えた外人部落をなんという事なしにぶらついていると、夏の
盛り時は見ていずとも、何か知ら夏に於ける彼等の生活ぶりがそこいらへんからいきいき....
「ルウベンスの偽画」より 著者:堀辰雄
そりしていた。彼はすっかりそれを見違えてしまうくらいだった。彼は毎年この避暑地の
盛り時にばかり来ていたからである。 彼はしかしすぐに見おぼえのある郵便局を見つ....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
へ足を運んだそもそもであったような、気がする。三年前の五月頃……薔薇の花の、真っ
盛り時分であった。 はしがきの二 私が行くことになったので、喜び切....