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盛上る
「盛上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盛上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
は所々に獣の皮が敷きつめられていて、障子《しょうじ》に近い大きな白熊の毛皮の上の
盛上るような座蒲団《ざぶとん》の上に、はったんの褞袍《どてら》を着こんだ場主が、....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
に郷愁が芽生える。しかし船長は、危険を覚えて、絶対に妻子のところへ帰さない。が、
盛上る感情って奴は、押えたって押え通せるものではないですよ……根室の近くへ漁に来....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
みつき、輪索《わな》を作る蔦葛《つたかずら》類の氾濫《はんらん》。総《ふさ》状に
盛上る蘭類。毒々しい触手を伸ばした羊歯《しだ》類。巨大な白星海芋。汁気の多い稚木....
「生きている空間」より 著者:中井正一
あり、ドイツは、レッシングがそれをドイツに入れてから、ロマン主義的イロニーにまで
盛上るのに一五〇年の立後れをした視覚でもある。 ハイデッガーの存在論も、この不....