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盛会
「盛会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盛会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
お》の野蛮《やばん》な姿を、滑稽に感ぜずにはいられなかった。
「御蔭様で、今夜は
盛会でした。」
タキシイドを着た藤沢は、女のような柔《やさ》しい声で、まず独唱....
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
婦の洋行する送別会に出席しましたが僕の恋人も母に伴われて出席しました。会は非常な
盛会で、中には伯爵家《はくしゃくけ》の令嬢なども見えていましたが夜の十時頃|漸《....
「M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
何でもあの人が、重病の床から、免れて再び楽壇に復帰するという記念演奏会で、大変な
盛会でした。ところが、会場の都合か何かで、写真師には会場だけは絶対に写させないと....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
突屋日本橋クラブの二階広間で広沢八助連中素人浄瑠璃大会が開かれ、聴衆約百名、随分
盛会だった。 軽部村彦こと軽部八寿はそのときはじめて高座に上った。はじめてのこ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ヴァイオリンを携《たずさ》えて行きました。十五六人令嬢やら令夫人が集ってなかなか
盛会で、近来の快事と思うくらいに万事が整っていました。晩餐《ばんさん》もすみ合奏....
「野分」より 著者:夏目漱石
っしゃいました」と可愛らしい二重瞼《ふたえまぶた》を細めに云う。 「いや、だいぶ
盛会ですね。冬田さんは非常な出来でしたな」と中野君は半身を、女の方へ向けながら云....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
きが有るだろう、併し夫は余程後の事だ。
此の夜は事もなく済み、客一同も「非常の
盛会であった」の「充分歓を盡した」のと世辞を述べて二時頃から帰り始めた、余も頓て....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
っていたところが、もう七、八人も来ている。まだ四、五人は来るらしい。どうも案外の
盛会になったよ。」と、青蛙堂主人は、ひどく嬉しそうな顔をして私を迎えた。 二階....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
|旦那も、千々岩君も、お待たせ申して失敬でがした。はははは、今日はおかげで非常の
盛会……いや若旦那はお弱い、失敬ながらお弱い、軍人に似合いませんよ。御大人なんざ....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
約束のとおり、白木はホテルの広間を借りきって、豪華なダンスの会を催した。 その
盛会だったことは、呆れるばかりで、白木は始終鼻をうごめかしながら、溌剌たるお嬢さ....
「雨」より 著者:織田作之助
の玉突屋日本橋クラブの二階広間で広沢八助連中素人浄瑠璃大会が開かれ、聴衆約百名、
盛会であった。軽部村彦こと軽部村寿はそのときはじめて高座に上った。はじめてのこと....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
七月八日に発会式を、鹿鳴館《ろくめいかん》で催し、来賓は皇族方をはじめ一千余名の
盛会で、団十郎氏令嬢の、実子《じつこ》と扶貴子《ふきこ》が、浜子とあまりちがわな....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
部分切れて無し) まずこの位な処に候。御旅行結構に候。三日には大勢あつまり頗る
盛会に候。小生「野分」をかいたからこの次は何をかこうかと考え居り候。何だか殿下様....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
ものに違いなかった。それからビールや酒や料理が廻って、普通の宴会になった。非常な
盛会だ――誰しもこう思わずにはいられなかっただろう。 十一時近くなって、散会に....
「雨」より 著者:織田作之助
店の二階広間で、校長肝入りの豊沢広昇連中素人浄瑠璃大会がひらかれ、聴衆百八十名、
盛会であったが、軽部武寿こと軽部武彦はその時初めて高座に上った。最初のこと故勿論....