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「盛大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

盛大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
ばかりたった後、玄鶴は家族たちに囲まれたまま、肺結核の為に絶命した。彼の告別式は盛大(!)だった。(唯、腰ぬけのお鳥だけはその式にも出る訣に行かなかった。)彼の....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
き目的をもって金を溜めそれを清きことのために用うるということは、アメリカの今日の盛大をいたした大原因であるということだけは私もわかって帰ってきました。それでもし....
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
けだした横顔の女が現われた。「これが結えるくらい髪が伸びるのを待って、君と僕との盛大な結婚式をあげようね」....
三人の双生児」より 著者:海野十三
なことであったのか。妾は今夜はこの新しく見つかった同胞のために、内輪ながら極めて盛大なお膳を用意するよう、召使に云いつけたのだった。そして妾はしばらくの間休息す....
海底大陸」より 著者:海野十三
保存されることになった。 それがすむと、こんどは、がらりとおもむきがかわって、盛大な歓迎会が開かれることになったが、それにさきだち、パリ大学からのとくべつなま....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
か、それは永久の謎である。鏡は由井家の菩提寺へ納められて、吉左衛門が施主となって盛大な供養の式を営んだ。 その鏡はなんとかいう寺の宝物のようになっていて、明治....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
の北郊の鉄工町だ。そしてそこの労働者はもっとも革命的であり、そこの集会はもっとも盛大だろうと予期されていた。コロメルはそこでフランス無政府主義同盟を代表して演説....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
はない面持で、お志万の手を握って放さなかった。 眷族や仲間が百名ちかく集っての盛大な酒宴が開かれ、盃は新郎新婦へ矢のようにとんだ。 宴の半ばに二人連れの客が....
火薬船」より 著者:海野十三
のことだったか、長崎県の或るさびれた禅寺において、土地の人がびっくりしたくらいの盛大な法会が行われたそうだね」 と妙なことを岸少尉はしゃべりだした。 「はあ、....
東京要塞」より 著者:海野十三
解かれ、罅や傷の有無を十分に確かめた上で、三日後には華々しくS公園へ搬びこまれ、盛大な儀式が行われることになっていた。 その前夜、大使パット氏は、AKのスタデ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
をふり、口笛をふく。 前艦橋につったって、長谷部大尉は双眼鏡を眼にあてて、この盛大なる見送りの人々をじっと眺めていた。顔、顔! 数百数千の顔を一人も見落すまい....
くろがね天狗」より 著者:海野十三
の殺人鬼 五ヶ年の間、帯刀の遠謀で保留されていたお妙の婿取りは、果して間もなく盛大にとり行われた。虎松も招ばれて末座に割のわるい一役をつとめさせられたが、お開....
火薬庫」より 著者:岡本綺堂
団の所在地であるだけに、ここの気分はさらに一層の歓喜と誇りとをもって満たされた。盛大な提灯行列が三日にわたって行なわれて、佐山君の店の人たちも疲れ切ってしまうほ....
正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
国の新年である。海陸ともに連戦|連捷、旧冬の十二月九日には上野公園で東京祝捷会が盛大に挙行され、もう戦争の山も見えたというので、戦時とはいいながら歳末の東京市中....
蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
木井邸で開かれたんですが、私も招待されて参りましたからよく記憶して居ります。随分盛大なものでございましたよ。恰度その午後三時頃、混雑の真最中を見計って、来賓に化....