盛砂[語句情報] » 盛砂

「盛砂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

盛砂の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国貞えがく」より 著者:泉鏡花
幕を打ち、水桶《みずおけ》に真新しい柄杓《ひしゃく》を備えて、恭《うやうや》しく盛砂《もりずな》して、門から新筵《あらむしろ》を敷詰《しきつ》めてあるのを、向側....
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
に久しく天気が続いた。毎日学課が済むと、埴生と運動場へ出て遊ぶ。外の生徒は二人が盛砂の中で角力《すもう》を取るのを見て、まるで狗児《ちんころ》のようだと云って冷....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
というように書いた札を立て、本陣の主人は裃はだしで駅の入口に出迎え、本陣の門には盛砂、飾手桶が置かれた。この本陣と呼ぶのは戦国の名残であること勿論である。 私....
剣侠」より 著者:国枝史郎
奥の座敷の酒宴の席は、涌き立つように賑わってい、高張を二張り門に立てて、砂を敷き盛砂さえした、玄関――さよう猪之松の家は、格子づくりというような、町家づくりのそ....