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盟主
「盟主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盟主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
国よという声を聴かずにいたいというのです。折竹さん、これは国運日々にすすむ東亜の
盟主、日本のあなたはとうてい分りますまい。いや、あなたは亡国者の無気力の夢と嗤《....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
が、やがて彼らは広場の方に、「フランシス」「ベルナルドーネの若い騎士」「円卓子の
盟主」などと声々に叫び立てながら、はぐれた伴侶を探しにもどって来た。彼らは広場の....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ります。 悠久の昔から東方道義の道統を伝持遊ばされた天皇が、間もなく東亜連盟の
盟主、次いで世界の天皇と仰がれることは、われわれの堅い信仰であります。今日、特に....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
されます。その辺の判断は、皆さんのお心委せとし、いまや太平洋を征服し、東洋民族の
盟主として仰がれることになりました新日本の光輝ある黎明を迎えるに当り、その尊き犠....
「地球盗難」より 著者:海野十三
誉を傷けられ、かのウラゴーゴルの奴隷とならねばならないであろう」 ――と欧州の
盟主ヒットリーニ氏は、国際放送をもって、世界の全人類に呼びかけたほどである。従っ....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
り、太虚に至って、新世界の黎明が現れます。日本は太虚であり、太陽であり、新世界の
盟主です。記紀に予言されたところであり、歴史的必然です」 「そうあって欲しいもの....
「英彦山に登る」より 著者:杉田久女
も悉く枯木の眺めとなってその上に、灰色の初冬の山々がつらなり遥かに九州アルプスの
盟主久住が初雪をかぶってそびえているのを見出した時、私の心は急にはちきれる程の嬉....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
のだよ。よいか血汐で! それも無数に!」――では、あるいは巻き奉書は、徳大寺家を
盟主とした倒幕の志士の連判状かもしれない。ところで美作は同じく今宵、綴じ紙につい....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
。 「少年連盟万歳」 冬ごもり 島の各所の命名はおわった。少年連盟の
盟主はゴルドンにきまった。ある日富士男はゴルドンにこういった。 「きみに相談した....
「米」より 著者:犬田卯
府へ供出しなければいけない。それはこの日支事変を遂行するため、日本が勝って東亜の
盟主になるため、是が非でも必要な処置であり、日本農民の、それが唯一の、この際の義....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
六国の力で秦を亡ぼそうという策なのであった。 これは成功して、蘇秦は六国同盟の
盟主となった。 ところが、秦が、その切崩しに着手し、これが成功して、間もなく合....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
き、次ぎに高山植物の豊富なるに驚きぬ。大雪山は実に天上の神苑也。 大雪山群峰の
盟主ともいうべき北鎮岳の頂に達して、さらに驚きぬ。周回三里ばかりの噴火口を控えた....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
彼女について痛憤の手を絞るのである。なぜ彼女は大胆に、明快に、ヨーロッパ新教徒の
盟主として一歩を進めて、オランダの王位を取らなかったのか、なぜまた、旧教徒を打ち....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
ることになった新派は、それを機会に従来の由良一座を解散し、新たにそこに若宮柳絮を
盟主にした清新な一座の組織されるにいたったこと。――そうする上には従来新派の癌と....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
協同に要する統制機関を設置すべきである。 「最終戦論」には「天皇が東亜諸民族から
盟主と仰がるる日、即ち東亜連盟が真に完成した日であります」と述べている。その頃に....