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盟友
「盟友〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盟友の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
うへ突きとばした。俘囚というものが、いかに惨めなものであるかということを、二人の
盟友は別々に同じ事を感じ合った。向うへつれてゆかれるのは自分だけだと知って、佐々....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
はいるものの、佐吉は瞬間、ほんとにこっちが大次郎で、向うが出羽、自分は早合点から
盟友を傷つけたのではなかったかと、彼ははっとした。 が、とたんに 大次郎が、そ....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
旧仙台藩のご一門にあたる伊達どののご家老阿賀妻氏です、開拓の仕事については拙者の
盟友です、覚えておきなさい――全く」と彼は初めて阿賀妻に向って話しだした、「これ....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
フォルマス港からこっそりとんでもないスペインへ追放してしまう。マタ・アリもいまは
盟友国であるフランスのスパイなのだから、イギリスも便利と庇護《ひご》を計ってしか....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
足であった。炉は既に熱せられていた。現在その瞬間にも彼は、パリーにひろがっている
盟友らの一連の導火線を持っていた。コンブフェールの哲学的な鋭い雄弁、フイイーの世....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
婦の結びの亀鑑である。リープクネヒトとローザ・ルクセンブルグとのようなのは師弟と
盟友の美しき例であろう。しかしながら人生の行路においては別離すべきときには別離す....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
で切りくずして行くところに、銘々が同じ血をわけ合っているというアタタカサが生れて
盟友のチギリを感じるのだね。蒙古のジンギスカン料理は羊を丸ごと焼いちまわア。ジン....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
下は地獄と云う通り、船乗りには身についた特別の感情があって、ともに航海するものは
盟友であり、家族でもあるのです。女が乗りこむからと云って、その為に家族の一人を除....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
までも否定していた。これは、博士ばかりではない。このとき、本土のカルカッタでは、
盟友マハトマ・ガンジ君が洋服排斥の示威運動を指揮し、手に入る限りの洋服を集めて街....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
ていたそうだし、同じく飄逸な至芸だったと聞く先代浪華軒〆友は八代目林家正蔵君とも
盟友だった由であるが、他は多く犬猿の仲でないまでも、犬と猫ぐらいの不仲ではたしか....
「志士と経済」より 著者:服部之総
屋五兵衛が門人になっており、大和五条の木綿問屋|下辻又七《しもつじまたしち》とも
盟友、備中|連《つれ》島の名家で豪農で豪商だった三宅定太郎《みやけじょうたろう》....
「新撰組」より 著者:服部之総
のが近藤勇で同郡|調布上石原《ちょうふかみいしはら》村の「農」の三男、勇の同門で
盟友で幕下第一将たる土方歳三《ひじかたとしぞう》は同郡石田村の大百姓の末子である....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 母は、奥へかくれた。 張飛は、その後の床几へ腰かけて、実は――と、自分の
盟友、いや義兄とも仰いでいる、雲長のことを話しだした。 雲長も、自分が見込んだ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
池武時は、 「ただではすむまい。いッそ迎え潮と申すもの」 と覚悟して、日ごろの
盟友、阿蘇ノ大宮司惟直ともしめしあわせ、まず彼のみ家の子郎党三百余騎をつれて、博....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
主人官兵衛の身だけがうしろの気懸りであるらしかった。 しかしこの時、忘れていた
盟友たちの声がどこともなく聞えた。藤田甚兵衛、後藤右衛門、長田三助などの面々にち....