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盟約
「盟約〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
盟約の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
「おお、井東君。いよいよ×国と中国とが露骨な同盟を結ぶことになるらしいぞ。その
盟約の調印を長びかせろとの指令が来た。いま鳥渡《ちょっと》×国大使の車を三十一番....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、死をもとめるかわりに未踏地をえらんだのだろう。やがて、カークとのあいだにかたい
盟約が成りたった。 ところが、そのことをマヌエラに話すと、意外にも彼女が一緒に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
をことごとく取り扱うから、今日改めて朝廷守護の列藩と共に、各国公使に会同してこの
盟約を定める旨を告げた。これには公使らも異議がない。帝はじめ列藩の諸侯が日本人民....
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
の夢はこれらのエンジンの騒音に攪乱されてしまったのである。 交通規則や国際間の
盟約が履行されている間はまだまだ安心であろうが、そういうものが頼みにならない日が....
「地球要塞」より 著者:海野十三
、ぴくんと動く。 「米連と欧弗同盟とは、戦闘開始の一歩前に、このどんでんがえしの
盟約を行ったのである。白人の外交は、いつの世にも、あまりに複雑怪奇である」 「す....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
) 姥 もし、お前様、その浅ましい人間でさえ、約束を堅く守って、五百年、七百年、
盟約を忘れぬではござりませぬか。
盟約を忘れませねばこそ、朝六つ暮六つ丑満つ、と三....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
るのです。 が、開けない以上は、誓って、一冊の旅行案内といえども取出さない事を
盟約する。 小出しの外、旅費もこの中にある、……野宿する覚悟です。 私は――....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
敗りゃ、焼かれて死ぬ。馬鹿をみるのは、此奴だけの話だ。 やがて、二人のあいだに
盟約が成りたった。しかし、まだ折竹に完全な自由はない。 「あんたは、当分儂のそば....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
非貴藩にも連合せられたいと迫った。けれども我藩の使者は幕府の指令もあるから、この
盟約は断然謝絶した。そこで彼は不満足でなお種々問答もあったが、結局不得要領な談判....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
密林の奥の阿片をうめた現場を実地検分にでかけた。 雲隠才蔵はサルトルとツル子が
盟約を結んだ同志とは知らない。ツル子は天草商事のスパイだと思いこんでいるから、実....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ある。 このH編輯長がなんとか組のなんとか氏とカンタン相てらしたと称し、兄弟の
盟約をむすび、兄貴、わるいところがあったら、だまってオレの頭をなぐれ、などゝオイ....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
の夢はこれらのエンジンの騒音に攪乱されてしまったのである。 交通規則や国際間の
盟約が履行されている間はまだまだ安心であろうが、そういうものが頼みにならない日が....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
夢想家」と云う奴は軽蔑するんだ。……しかし、清原。俺には分らん。……君は親友との
盟約を裏切ってまでも、この計画から逃げ出したいって云うのか? 清原 (だんだん上....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
に朝鮮を戡定し、支那また和を請い、王女をわが皇室に献ぜんと約した。しかも彼はこの
盟約を実行せざるによる、ふたたび兵を出して是を征服しようとしている。楼船海に浮ん....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いうよりは、瓢箪鯰の駆引き上手であった。――ずるい取引や、一寸伸ばしの術に長け、
盟約も破約も御都合次第。アイルランドで生まれ、イングランドで育ち、半分野蛮で半分....