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監督
「監督〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
監督の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
しゃれ》を覚えているからである。
ある蒸し暑い雨《あま》もよいの夜《よ》、舞台
監督のT君は、帝劇《ていげき》の露台《バルコニー》に佇《たたず》みながら、炭酸水....
「或る女」より 著者:有島武郎
んとうに行く所はボストンだったのです。そこに僕の家で学資をやってる書生がいて僕の
監督をしてくれる事になっていたんですけれど……」
葉子は珍しい事を聞くように岡....
「或る女」より 著者:有島武郎
《ふらち》を詳細に知らしてよこした手紙が来て、自分としては葉子のひとり旅を保護し
監督する事はとても力に及ばないから、船から上陸する時もなんの挨拶《あいさつ》もせ....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
も出たから、諸君もどうすることかといろいろ考えておられたろうし、また先ごろは農場
監督の吉川氏から、氏としての考えを述べられたはずだから、私の処分についての、だい....
「弓町より」より 著者:石川啄木
んしゅく》な態度をもたねばならぬ。 すこし別なことではあるが、先ごろ青山学院で
監督か何かしていたある外国婦人が死んだ。その婦人は三十何年間日本にいて、平安朝文....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
の本宅に、さる医学士を婿にして、現に病院を開いている。 南町の邸は、祖母さんが
監督に附いて、英吉が主人で、三人の妹が、それぞれ学校に通っているので、すでに縁組....
「親子」より 著者:有島武郎
とをしながらも、気ぜわしなくこんな注意をするような父だった。 停車場には農場の
監督と、五、六人の年嵩な小作人とが出迎えていた。彼らはいずれも、古手拭と煙草道具....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
さえある。 さて、四社連盟は一つの登録名簿を備える。登録の範囲は前記四社所属の
監督、俳優などの過半数であって、いやしくも一技能ある俳優ならば月収四、五十円程度....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
、早附木がないから、打棄っておくと、またいつものように、煙草には思い遣りがない、
監督のようだなんて云うだろうと思って、気を利かして、ちょうど、あの店で、」 と....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
私達は三|尺ほど隔てて、右と左に並んでいる、木の切株に腰をおろしました。そこは
監督の神様達もお気をきかせて、あちらを向いて、素知らぬ顔をして居られました。 ....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
つたようなものだ。 ことに音楽家連中は待つてましたとばかり、「これだから日本の
監督はだめだ。てんで音楽に対する理解力も素養もないのだから、これでいい映画のでき....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
光景、ひとえに人の児の戯れるようには見えず、かつて孤児院の児が此処に来て、一種の
監督の下に、遊んだのを見たが、それとひとつで、浮世の浪に揉み立てられるかといじら....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
み。あッと慌てたが、それだけじゃ済まない。広小路のあの群集の中で、しょぼしょぼと
監督の前へ出されたのですが、突出したとは言いますまい。連れてった痩せた車掌がいい....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
よ。白い饅頭にさして、その紅い鳥冠にしたんだって言ったんですがね。 ――市から
監督につけておく、山まわりの巡吏に、小酷く叱られましたとさ、その二三枚葉を※った....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る徳義心により、軍紀の必要を覚知したる観念に基づき、上官の正当なる命令、周到なる
監督、およびその感化力と相俟って能くその目的を達し、衷心より出で形体に現われ、遂....